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全てのPATM患者へ:診断方法と治療【体験記】

はじめに


ここにたどり着いたということは、きっと今まで本当に大変な思いをされてきたのではないでしょうか。
周囲に理解してもらえず、ひとりで悩みを抱え込んでしまうことも多かったと思います。

あなたがこの記事を読んでいるということは、きっと何かしらの希望やヒントを求めているのだと思います。そして、その気持ちはきっと報われます。なぜなら、私が克服できたように、あなたもきっと克服できるはずだからです。


自己紹介

はじめまして、えりと申します。

10年間PATM(People Allergic to Me)という症状に苦しみましたが、試行錯誤の末、克服することができました。

初めてPATMに気づいたのは20代半ば、社会人になって数年経った頃でした。
当時、オフィスで働いていた私は、他の人が自分の近くを通るたびに咳き込んだり、鼻をすすったりすることが増えていることに気づきました。
最初は「たまたま風邪が流行っているのかな」くらいに思っていました。
しかし、その状況が続くにつれて「私が何か原因なんだろうか?」と疑念を抱くようになりました。

ある日、会議室で同僚たちと打ち合わせをしている最中、全員が一斉に咳き込み始めたことがありました。

その場にいた誰かが「空気が悪いんじゃない?」と何気なく言ったのですが、その瞬間、私の心に強い不安が生まれたのを覚えています。

「もしかして私が原因なのでは?」と頭をよぎり、それからというもの、他人の些細な仕草が気になって仕方なくなりました。

電車やバスに乗ったとき、近くの人が席を移動したり、窓を開けたりする行動も「自分が臭いせいだ」と思えてしまうのです。
自分の存在が周りに迷惑をかけているのではないかという罪悪感が、どんどん心を蝕んでいきました。

この症状がどれだけ深刻かを誰かに相談したいと思いつつ、周囲からは「そんなの気のせいだよ」「ストレスで過敏になっているんじゃない?」と軽くあしらわれることがほとんどでした。

家族に打ち明けても、「甘えてるだけだ」「そんなの嘘だろ」と突き放される始末。
周りに理解してもらえない孤独感が、さらに私の苦しみを深めていきました。


それでも、私は諦めたくありませんでした。
普通に生活したい、昔みたいに遊びに行きたい、少しでもこの状況を改善したいという思いが、私を突き動かしてくれました。

今、私がこうして穏やかに生活できているのは、その時諦めなかった自分がいたからだと思っています。

このノートでは、私が経験したこと、そして克服に至るまでの道のりを余すところなくお伝えします。
同じようにPATMで悩む方々の力になれれば、これ以上嬉しいことはありません。

色々な治療法で多くお金を使ってきたからこそ
これが最短ルートだと思っています。


また、ここでお礼を伝えさせてください。同じ症状で悩んでいたAさんの存在があったからこそ、孤独を感じずに前向きに進むことができました。
そして、親身になって話を聞き、支えてくださったY先生のおかげで、こうしてこの記事を書けています。本当にありがとうございます。


本題に入る前に:まず必要なこと

PATMを克服するためには、まず「本当に自分がPATMなのかどうか」を診断することが重要です。

私自身、これまでPATMで悩む方々とオフ会などを通じて交流してきました。しかし、その中には「無臭なのに自分の体臭を気にしすぎてしまう自臭症」など、別の症状を持つ方もいらっしゃいました。
私が実践した方法は、PATMの症状を持つ方にしか効果がないものです。そのため、まずは自分がPATMであるかを確認することが必要です。

とはいえ、残念ながら現時点でPATMは医学的な認知度が低く、病院では診断されないことが多いのが現実です。
そこで、自宅で簡単にできる見分け方をご紹介します。

自宅でできる簡易診断方法


1. 新品のタオルやハンカチを準備
新品のタオルやハンカチを買ってきてください。
2. 肌にタオルを1分間置く
腕の内側など、普通の人であれば臭いが薄い部分にタオルを置き、1分間放置します。
3. タオルを密閉容器に保存
肌に接触させたタオルを軽くこすりつけ、そのままジップロックなどの密閉できる容器に保存します。
4. 第三者に嗅いでもらう
家族や友人に、密閉容器内のタオルを嗅いでもらいます。ただし、「これは自分の臭いだ」と告げないでください
無理な場合の補足:もし第三者に頼めない場合は、コーヒー豆を嗅いで嗅覚をリセットした後、自分で確認してください。
5. 臭いの種類を確認
石油や化学薬品のような臭いが感じられる場合
(無臭の方もいますが、くしゃみなど反応があります)
あなたはPATMの可能性が高いです。

ここから先を読む前に

この診断を実行し、PATMであると確信が持てた方のみ、以下の内容を読み進めてください。



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