Nearly Divorced
“私のことを好きなのであれば、離婚してください。私からの最後のお願いです。“
彼女は涙目になりながら、僕にそう言った。
その時の妻の涙と表情が脳裏に焼き付いてしまった。
あぁ、どれだけ彼女に負担を掛けてしまってきたんだ。。。ヒシヒシと痛感した瞬間だった。
妻と出会って5年、結婚して3年。
俗に言う、コロナをもろに経験したカップルである。もちろん、コロナ以外にも僕自身に沢山の問題があり、それぞれの問題が積み重なり現在に至るということについては異論はない。
妻は既に家を出て、別居を始めてから数週間が経っている。彼女はもう戻ってこないだろう。
そう気がついた時、彼女がこれまでにどれだけの愛情を僕にくれていたのかというのを思い知らされた。
彼女の声になぜ気が付かなかったのか。
本当にバカな漢だとしか言いようがない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?