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Chapter 2

10
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#彼女

消えていく記憶

消えていく記憶

"この先なんか良いことあるよ"

離婚届が受理された翌々日に、両親へ報告した。
良くも悪くも、両親は元嫁のことが大好きだった。
母はヨリを戻すことが出来ないのかと聞いてきけれど、父は僕たちの決断を尊重して何も意見をしてくることはなかった。

僕自身の未熟さと至らない部分が、彼らだけでなく元嫁の両親のメンツを潰したことは充分に理解している。それでも、父は前を向いて歩き続けようと勧めてくれた。
その優

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Starts with a Goodbye

“元の鞘に収まることは出来ないのかしら”

妻の荷物を実家に運んだ際、彼女のご両親と少し会話をすることが出来た。
彼等と会話をすることも、もう無いのかもしれない。
そう考えると、あの機会を設けてもらえたことにとても感謝している。
そして話をした際に、義母から言われたこの一言が何故か頭にずっと残っている。
このブログを書いている今現在もだ。

もう一度だけ、ヨリを戻せないか。
僕自身、実際に妻にも何

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僕達は、今日離婚した。

僕達は、今日離婚した。

”この手紙を読んでいる時、僕は既にあなたの夫ではなく、あなたは僕の
妻ではなくなっていることでしょう。”

この手紙は、市役所に離婚届を出して、荷物を実家に運んだ後に渡しているはず。
ご存知の通り、僕は口下手で不器用です。
普段の会話から言うべきことを言えず、言いたいことを後から思い出す俗に言うコミ症の括りに入るのかもしれない。
きちんと自分のまとまった考えを伝えたく、この手紙を書いています。

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Free Fall

Free Fall

”私からの最後のお願いです。私の事を好きなら、離婚してください”

あの時の妻の言葉と表情は、僕の頭の中で永久保存されてしまった。
僕達は数週間後に正式に離婚する。
妻が家を出て既に1ヶ月以上経っていて、次に彼女が帰ってくる日は荷物の片付けを行う日になるだろう。

妻にあの一言を言わせてしまったことは、間違いなく一生後悔するだろうし、
反省しても反省しきれない。
今までの自分が恥ずかしく、どれだけ

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Home Alone

Home Alone

妻と別居をするようになってから早一ヶ月。
こういった日々が、これから続くのかと思うと長い暗闇が待ち構えているのかと思うと恐怖でしかない。彼女の存在はそれだけ大きかったからだ。

先日、妻へ手紙を書いた。
もし、夫婦として面と向かって話す機会が残り僅かなら、心の根っこの部分を曝け出す必要があると思ったからだ。

仕事が終わった後、妻のいる千葉まで車を走らせた。書いた手紙を家で何度も練習した時に、嗚咽

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Nearly Divorced

Nearly Divorced

“私のことを好きなのであれば、離婚してください。私からの最後のお願いです。“

彼女は涙目になりながら、僕にそう言った。
その時の妻の涙と表情が脳裏に焼き付いてしまった。

あぁ、どれだけ彼女に負担を掛けてしまってきたんだ。。。ヒシヒシと痛感した瞬間だった。

妻と出会って5年、結婚して3年。
俗に言う、コロナをもろに経験したカップルである。もちろん、コロナ以外にも僕自身に沢山の問題があり、それぞ

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