コミュニケーション能力(6)
3色型色素 関係が悪化するとどう向き合うか?
◎低下するコミュニケーション能力
私達の色覚が微妙な色を察知できるように進化してきたのは、顔にもおける肌の色を見分けて相手の感情を察知するためという有力な神経外科の学説もある。
◎人間関係とどう向き合うか?
今はフィジカルな距離を求められることも多く、昔のように心理的に仲良くなることが困難になっている。
どうしたら人間関係が悪くならないか、悪くなったらどう改善していくかが問われる。
※3色型色覚
目にある網膜の視細胞のうち、波長の感受性の異なる複数の錐体細胞が反応し、その情報は脳に伝わり色が認知される。人は3色型の色覚を持つ。
犬や猫などの人以外の多くの哺乳類は2色型色覚であり、人は哺乳類のなかでも色の区別が上手にできる。
☆期待 「攻撃されやすい人」の特徴①
◎攻撃されやすい人の特徴
他の人と同じことをしているつもりでもなぜか攻撃されてしまう人がいる。
Aタイプ・・・「期待に応えてくれない人」期待に応えてくれそう。
自分の思い通りにならないときに発生する。
ジャイアンとのび太のような関係。
Bタイプ・・・自信満々な人、偉そうな人、自ら幸せをアピールしてくる人、偉そうな人。「嫉妬心」
cタイプ・・・「目立つ人」「正義感の強すぎる人」、「自分の考えを言わない人」、すべてのタイプに共通することは「反撃されないように見える」こと。
◎攻撃される人には特徴がある
相手の行動の裏側にあるメカニズムを知ることはとても大事なこと。
1.自尊心が低い→相手と比較する、自分のコンプレックス弱さを隠すために誰かを攻撃しようとする。
2.自己愛強い→他社の評価を求める、他人の才能にも敏感、嫉妬心。
3.共感力、想像力が低い→目に見える結果だけに反応する。
4.攻撃的発散行動→日頃のストレスを攻撃することで発散しようとし、ぶつける相手を探している人もいる。
☆ゲインロス効果 攻撃してくる人から「自分を守る」防衛術
1.攻撃の理由を分析する
2.反応の順番に気を付ける
けなす→ほめる
ほめる→けなす
けなす→さらにけなす
ほめる→けなす
徹底的にほめ続けるしか道はない。
3.過度に自慢しない、煽らない
4.相手の感情を客観的に伝えない
感じの悪い人、攻撃してくる人はあなたを輝かせる演出者でしかない。
☆嫉妬心 攻撃してくる人から「自分を守る」防衛術
◎過度に自慢しない、煽らない
「嫉妬心」は人を動かす力の中でも強いもの。
他人が自分より優れている、恵まれていると思ったときに心の中にわき上がる、相手をねたむ感情。良好な人間関係構築の障害になることが多いもの。自分の中に嫉妬があることを否定する人が多いため、「それは嫉妬だ」などと指摘してはならない。
「自分は恵まれていない」と感じている人は、すぐに比較して相手に嫉妬心を持つ。この嫉妬心をいかに刺激しないかが、攻撃を回避するポイントになる。
☆アンチ 攻撃してくる人から「自分を守る」防衛術③
◎相手の感情を客観的に伝えない
ネガティブな状態を指摘されると相手は余計に怒ることがある。
もし落ち着かせたいなら、相手の感情を上回る感情(強い謝罪)などで対処するほうが良い。
相手が怒るのはこちらの感情を揺さぶることが目的なので、その場合は揺さぶられたように見せて、大きな声で謝罪することが良い。これは対面の場合に使える。冷静に「すみません」と伝えると相手は余計に怒ってくることがある。感じの悪い人、攻撃してくる人は、あなたを輝かせる演出者でしかない。
☆うその種類 相手の「うそ」はしぐさで見抜ける
◎手の動きが不自然になる
うそをつくと人は手の動きが不自然になり、口元に触れたり頬を触ったりする。これは口元を隠したい心理の表れで口から本当のことが漏れないようにする防衛機能。
◎足の動きが活発になる
つま先が相手と別の方向を向いているときもうそをついている可能性がある。うその気まずさから逃げようとしている心理。
※うその種類
1.合理化・・・言い訳をする
2.予防線・・・不利益を回避する
3.見栄・・・自分をよく見せる
4.甘え・・・養護してほしい
5.思いやり・・・相手をおもうためのうそ
6.ひっかけ・・・相手をからかうため
7.利害・・・自分を有利にする
人は自分の心が傷つかないように守る為、様々なうそをつくことがある。
結果が出ないことに対する言い訳「合理化」。事前に不利益を回避する「予防線」。自尊感情を高めるための「見栄」。相手を傷つけないための「思いやり」など。
☆うそ 相手の「うそ」を話し方
◎話し方の観察ポイント
1.言葉に詰まる
緊張感から思考能力が低于絶下して、次の言葉が浮かんでこない場合。
2.反応が早くなる
言葉に詰まると怪しまれるので、できるだけ早く話したり、うなずくスピードが速くなる人がいる。
3.逆切れする
急に怒りだしてキツイ口調になる人がいる。
「違う、違う」という人も怪しい。相手が嫌がる質問をどんどんして反応を確かめる方法もある。辻褄が合わなくなると人は怒ることがある。
4.否定するときの目の様子
うそをつく瞬間には人に背を向けたり、目をつむる傾向がある。
目の反応が変わった瞬間に話していた言葉に注目してみる。
☆フレーミング効果 関係悪化を改善する ①思考を変える
◎自分が小さく変わるという発想
真面目で誠実な性格ほど、物事を真剣に考えてしまい、心ない発言や小さな関係悪化に心を痛めてしまう。
そのまま現状の中で無理して我慢したり、がんばることは好ましいこととは言えない。
相手を説得し、変えることはとても難しい問題。
改善の手がかりのひとつはあなた自身が変わること。
◎捉え方を変える
発想を変えてみることで捉え方が変わる。
人は相手のことが嫌いになると嫌なところばかりに目がつくようになり、どんどん嫌いになったりする。好きな相手には相手のよいところばかり目に入るようになる。これは脳内の否定的に物事を捉える部分の活動が抑制されることによる現象。
相手を嫌いになると悪循環が生まれ好きになると好循環が生まれる。
(フレーム)が変わることで判断や評価が変わることを「フレーミング効果」という。怒りっぽい相手は「短気」だと思わず、「自分の感情に正直な人」と思い、他人を見下すような人は「傲慢」と思わずに「自信のある人」だと捉えると気持ちが楽になることがある。
※「フレーミング効果」・・・同じ手術でも「成功率75%」というか?「失敗率25%」というか?で印象は異なる。
一般的にポジティブな見せ方に変えると選択率は増え、たとえば「20%の人が購入」よりも「5人に1人が購入」と表示すると選択されやすくなる。
☆関係悪化を改善する②思考を変える
◎ポジティブな想像力をもつ
関係が悪化してくると相手の行動を悪いほうに考えるようになる。
中には自分の心を守るために相手が悪いと決めつけてしまう人もいる。
一方で、自分がいけないと過度に思って落ち込む人もいる。
「自分が悪いかも?」「相手が悪いかも?」と両方考えていき、極端な考え方をしないことが大切。
また、もし不快なことを言われたら、ちょっとだけ「想像力」を高めてほしい。人は自分の思っていることを正確に表現できるほど、コミュニケーションが成熟していない生き物である。
曖昧に伝えることもあるし、意図を隠していることもある。
そんなことに向き合って落ち込むのは、非常にナンセンスである。都合よく想像力をもって考えてみよう。
◎ありがとうで改善する人間関係
人間関係を修復する力強い言葉がある。それは「ありがとう」という感謝の言葉。言われた相手は、相手にも感謝の言葉をお返ししたくなる心理が生まれる。これを「返報性」という。この返報性の力で関係が取り戻せることもある。
ただし、毒にもなるので相手に返報性を期待すると途端に関係は悪化してしまうことがある。
「ここまでしたのだから感謝されて当然」「いいね」をクリックしたからお返しをもらえるだろう。そのような感情を持つとしてもらえなかったときに相手を恨むことになりかねない。相手に過度に期待しないことが大切。
☆色彩心理学 関係悪化を改善する ③行動を変える
◎行動が思考を変えてくれる
1
1.顔を合わせる、会話する・・・改善したい気持ちで会話をすることが基本
2.ほんの少し妥協してみる・・・思い切って謝ってしまうことで一気に関係が改善することも
3.色の力を借りてみる・・・色は心の深いところで無意識に働く
☆損失回避性 こんな個性的な人とどう付き合う?①
◎相手によって態度を変える人
自己中心的な人で損得勘定で動きやすく、不安定で思い込みが激しい人。
損得で動いているならばいつか利用されているかもしれない。
◎否定ばかりする人
心の中にはいつも不安があって失敗したくない「損失回避性」が強いといえる。
☆防衛機制合理化 こんな個性的な人とはどう付き合う?②
◎言う事がコロコロ変わる人
論理的な思考よりも感覚的な判断を優先してしまう傾向がある人。
感覚が動きやすく自分の感情に素直な人間らしい人ともいえる。
あなたが論理的な発言や提案をして補完する役割に回るのもハマる。
友人関係ならスルーして自由に発言してもらおう。振り回されることはない。
◎すべてを正当化にする人
なんでも正当化して、自分は悪くないというスタンスの人がいる。
ミスをそのまま受け入れると自分の心が苦しくなる。
そのため、「誰か」や「もの」など何かのせいにして自分の心を守る「合理化」という心理。
こうゆう人は自分は「正しい」と威圧的な態度できますが、本当は弱い心を抱えて不安でいっぱい。
☆自尊感情 こんな個性的な人とはどう付き合う?③
◎自慢ばかりする人
過度な自慢は自尊感情が低いせいかもしれない。
自分に価値がないと思っていると、自分の低い自尊感情を人に自慢することで上げようとする。
自信満々で傲慢に見えても本当は、ほめてほしい気持ちであふれているピュアな人かもしれない。
「すごい人ですね」とほめてやりましょう。
◎ずっと根に持つ人
小さなアドバイスや何気ない言葉に対して「ひどいことを言われた」「攻撃された」と思い込み根に持つ人がいる。
繊細アタッカーの人に多く見られる現象。
できるだけ距離を取ってそっとしておくのがよい。
☆防衛機制抑圧 こんな個性的な人とどう付き合う?④
◎利己主義な人
自分中心でものを考える人は共感力が十分に機能しておらず、他人からの視点が希薄。
悪意がある悪い人というよりも、利益に対して素直で損得に敏感な人と言えるかもしれない。むやみに争わず距離をとれるなら距離をとって付き合いたい。
◎責任感のない人
心の奥に情報を閉じ込めることでなかったことにして、自分の心を守る行為。自分を守る行為が人よりも少し強い人と考えられる。
そんな人にはあえて責任のある仕事を与えるのも一つ。
その役割が責任感を育むことがある。
☆行動原理 個性的な人たちまとめ
1.防衛心が強い・・・自分の心や利益を守りたい気持ちが強い。
2.感情のコントロールができない・・・感情を抑圧したり、思考をコントロールできない。
3.手を抜いて楽をしたい・・・他人を利用して得をしたい気持ちが大きい。
4.自尊感情が低い・・・他人を利用して自分に価値があると感じたい