必然であった、GMの衰退。そこから学ぶ、新たな‟組織づくり”とは何か??
おはようございます!
人間は”知らないもの”に対して、恐怖を抱き、不安になり、脳内で‟嫌い”などの負の感情に変換されるのは、本質的だなぁと改めて感じる今日この頃です。
さて、今日も読書メモの回です。
「チームが機能するとはどういうことか-TEAMING- (著:エイミー・C・エドモンドソン/訳:野津智子)」
前回まで、フォードやテイラーに代表されるマネジメント手法を観てまいりました。現代まで脈々と受け継がれているその源泉は、労働者の「不安」であるということも。
さて、今回はその事例をもう少し掘り下げて観てまりいましょう。
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「不安」に縛られる組織作り
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‟恩恵を受けられなくなる”という「不安」が生み出す組織文化は、組織の束縛をされる会社人間を生み出し、没個人化を図ります。
規則やプロセス、階層構造に縛られるのです。
その過程で、歯車の一つになり、人間性の喪失感を味わうものとなります。
しかし、現代の社会はそれを受け入れています。
それだけ、フォードやテイラーの生み出した経営理論である「不安」による支配力は大きく、確実性と予測精度を高めるためであればそれを増大することすらできると信じています。
反対に、「不安」がなくなれば、人々は熱心に働かなくなるとも信じています。
現代に受け継がれる経営理論にある組織作りは、計画・詳細・役割・予算・スケジュールなどを伝える確実性と予測のためのツールとなっています。
チーム作りなどの本が多々出ていることが示すように、不透明な環境ではそれらが通用しなくなっているという現実にもかかわらずです。
通用しないというよりも、理論が限界を迎えているとも言えます。
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GM(ゼネラルモーターズ)の盛者必衰
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1950-60年代をピークに、20世紀で最も成長をし、成功を収めた企業と称されています。シボレーに代表される、繁栄の象徴ともされてきました。
しかし、2009年、破産申請をし、現在に至ります。
GMは、徹底した効率性の追求を行い、そのための実行を可能にするマネジメントの考えが基盤となっていました。
作業効率に目が向き続けることで、外部環境への対応も、そのスケールゲームで戦い続けたのです。
それが仇となりました。
組織学習を妨げ、革新が行らないという現実を生み出したのです。
企業が成功をし続けることの難しさを改めて伝えています。
GMにとどまらず、フォードやテイラーが脈々と引き継がれた経営理論で戦ってきた時代の覇者たちは、徐々に衰退、もしくは転換を迎えています。
それにも関わらず、組織に対しての考え方は全く変わらず、実行(組織内外の評価と最終利益)がすべてとなっています。
さて、僕たちのベースにあるのは、この経営理論ではないでしょうか。
既に、時代遅れ(限界)とされているにも関わらず、信仰をされ続けているもので戦い続けるのか、それとも新しい組織づくりを選ぶのか。
この本も革新的な本であるのかもしれない。
今日も学んだー!!
ではでは、今日もワクワクするような最高の笑顔で、いってらっしゃい!!
アクティホーム
講内 源太
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