#ナンバーガール
「二人の天才」がせめぎ合ってギリギリ共栄共存していたSUPERCARの儚い魅力と、「オルタナティブロック」について。
福岡県出身のNUMBER GIRL(ナンバーガール)、京都府出身のくるり、そして青森県出身のSUPERCAR(スーパーカー)。
1990年代後半の日本において、スタジオ音源の完成度の高さ、ナーディーな佇まい、ヒットチャートへのカウンターアイデンティティといった素養を兼ね備えて颯爽と現れたこの3バンドの登場以降、明らかに日本語ロックシーンの「空気感」は変わった。
この3バンドは後に「97年デビュ
トラップにシーンの主流を奪われても、ビートに雪が積もるGAGLEのカッコ良さは変わらない。
KOHH改め千葉雄喜の魅力を感じ取れているうちは、まだ現行の音楽を聴いていよう、と思う。
甲本ヒロトの歌詞をさらに素因数分解したような千葉雄喜の紡ぐ言葉の数々は、コンテクストが欠如したSNSに晒されながら育ってきた現代の若者たちの、刹那的な世界認識の代弁のように聴こえてくるし、若者たちを狂信的にフックするのは当然な気がする。そして同時に、この手の短絡的で針小棒大な自身への批評を一瞥して通り過ぎそ
世界でも類を見ない「ポストロックとラップのミクスチャー」バンド、54-71(ごじゅうよんのななじゅういち)について。
音数を削ぎ落としたソリッドでタイトな演奏。
近所のコンビニに行くようなジャージ上下の男からカタカナ英語で繰り出されるラップ。
一度見たら忘れられないライブパフォーマンス。
バンド名も含めて、只者ではない雰囲気を醸し出す謎の集団、54-71。
54-71は、慶應義塾大学に在籍していたボーカルのBingoとベースのLeaderを軸に結成。
バンドメンバーや担当楽器の目まぐるしい入れ替わりを経て、ギ