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【ゲンサイコラム】「想定外」だけでなく「想定内」も

▲1月22日未明、大分県内で最大震度5強を観測する地震が発生した。大分、佐伯両市で計6人が重軽傷を負い、各地で水道管の破損やブロック塀の倒壊、落石等が発生した。

▲今回の震源地は日向灘。政府の地震本部によれば、この領域ではマグニチュード7・0程度の地震が繰り返し発生しているという。では過去に発生した日向灘を震源とする地震は、県内にどのような被害を及ぼしたのだろうか。

▲NHK大分放送局と大分大が提供する「大分県災害データアーカイブ」内で「日向灘地震」を検索した結果、31件がヒットした。最も古い災害記録は1498年6月に発生した地震で、山崩れや石碑の倒壊が発生したという。今回の被害と似ている。

▲東日本大震災を契機に「想定外」に対応することの大切さを痛感した。だが、今回の地震とそれによる被害は「想定内」だったのではないか。来たるべき巨大地震に向けて、まずは「想定内」の被害から対策していきたい。

※この記事は、4月5日発行の「GENSAI PRESS 4号」に掲載されています。以下の紙面は、ダウンロードできます。

GENSAI PRESS 4号

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