井上尚弥を歓迎!サウジアラビアのボクシング旋風とは何か
元世界王者でコメンテーターのショーン・ポーター氏が、動画番組で、井上尚弥に、「なぜアメリカで戦わないのか」と言った発言に、井上が反論。「今や軽量級の本場はここ日本にある。試合が見たいのなら日本に来ればいい。日本のマーケット以上の物がアメリカにあるのなら喜んで行く」と返した。まったくそれは正しい回答だったのだが、この発言は、裏を返せば、「報酬が上がるのなら国外でも試合する」ということになる。そこで出てくるのが「いま最も資金源のあるプロモーター」として注目のサウジアラビア、ケタ違いの報酬で米英で実現不可能なメガファイトを次々開催。ついには8月、アメリカ・ロサンゼルスでの興行にも進出してしまった。市場が面白いことになっているのだから、これはパウンド・フォー・パウンド、井上尚弥のブッキングにも期待が出てくる。そこでサウジアラビア側の人間に話を聞くことにしたのだが、なんとインタビューに応じたのは女性スタッフだ。これは近年、開かれた姿勢を見せるサウジの意図的な人選のようだ。いま大きなビジネスチャンスが動いている。
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