「家康、江戸を建てる」門井慶喜 感想
読書会でオススメしていただいた本書。時代小説がより面白くなるとのお墨付きが本当でした。
正直、昨年の大河はこういう物語が見たかったのです。とまぁそれはさて置き、何もない沼地だらけの不毛の大地に260年という歴史を刻んだ、その始まりに着手した武士と、技術者、人足(労働者)、開拓者など、江戸を建てることに関わった人々のお話。
大きな河川を移動し、金貨を流通させ、飲水を広域に引き、城壁を築き、天守を建てる。言葉で大変だったというには容易く、まだまだ足りない。畏敬の念が湧いてくる。特に『飲み水を引く』と『石垣を積む』が印象的で面白かったです。
沢山の人の命が亡くなり、沢山の人が生きた江戸に想いを馳せながら、時代小説を今後もまた読んでいきたい。
仙台の伊達政宗様の名が度々でてきたのは驚いた。江戸城造りに一役買っていたのは知らなかったし、宮城県民だからこそ知れて良かった。ちょっと物知り顔で家族に話してしまいそう。
読書会を通して「家康、江戸を建てる」に出会えて良かったです。ありがとうございました。
2024年8月24日(土)、読了。
えっ!? テレビドラマ化してたのー!( ゚д゚)
noteの読了感想のために調べてたら、2019年にテレビのお正月ドラマとして放送していたとは。
しかも佐々木蔵之介さん、市村正親さん、柄本佑さんが出演。もっと早くこの本と出会っていれば……
くっ……見たい、どこかで見れないものか。
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