映画「ラストマイル」感想
集中し過ぎて持ち込んだ飲み物を一口も飲まずに画面を食い入るように鑑賞した。なんせ、映画化情報がでてから首を長くして待ち望んだ作品だったので。期待を裏切ることなく素晴らしい作品だった。
緊張感が続いているなかで、毛利さんは相変わらずコミカルで面白い。それなのに洞察力が鋭くてかっこいいとかって……ますます好きになったよ。
シェアードユニバースムービーということで、アンナチュラルやMIU404のドラマのファンだった自分にとってもご褒美のような設定に、どう絡むのか心配していたけど、その面々が思ってた以上に出演していて、一々彼らがでてくるたびテンション上がってしまった。あの少年がいたのも嬉しかったなぁ。
昨今の流通市場の過酷さを思うと物語の中だけじゃなくリアルに感じてとても苦しくなる。
時間をかけてエレナと孔が徐々に相手のことを知り本音で話すようになっていく過程がとてもよかった。映画だけのコンビなのが、勿体ないくらい。
また佐野親子や荷物を待つ顧客の一般人の母と娘など、彼らを生かす脚本に脱帽する思いです。こういったキャラクターを大切にする物語が本当に大好きだ。そんな脇役の魅力も存分に味わえた作品に嬉しさが万倍になった。
推理ものってキャスティングやあらすじ、または予告などを見ただけで犯人が誰か分かってしまうことがあって、やっぱりねっていう肩透かしを食らうことが多々あったんですが、今作はそんなことはまったくなく、先が読めない展開に飽きさせない脚本はさすがだなと思った。もしかしたらネット通販をしたことがない人や年齢層が上の人にとっては難しいかもしれない。英語にされると一瞬分からなかったりもした。いろいろな意味で考えさせられる物語です。何も考えずに映画がみたい、という人には不向きかもしれません。
とりあえず私はネタバレをくらいたくなかったので、仕事後だったけど初日に鑑賞できてよかったです。また観に行きたいと思います。私のネタバレなしの感想はここまで。
一緒に鑑賞した家族との感想会が終わらない。
素晴らしい作品をありがとうございました。
2024年8月23日(金)鑑賞