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2023年の映画鑑賞まとめ

2023年に劇場で見た映画鑑賞作品は以下の通り

1月
ペルシャン・レッスン 戦場の教室
金の国水の国

2月
鬼滅の刃 上弦集結そして刀鍛冶の里へ
シャイロックの子供たち

3月
丘の上の本屋さん
海難1890
わたしの幸せな結婚

4月
ロストケア
ノートルダム 炎の大聖堂
東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命

5月
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
最後まで行く
岸辺露伴 ルーブルへ行く

6月
渇水
憧れを超えた侍たち 世界一への記録
怪物
ブラック・クローバー 魔法帝の剣
東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 決戦

7月
大名倒産
キングダム 運命の炎

8月
ミッション:インポッシブル デッドレコニングPART ONE
マイ・エレメント
春に散る

9月
ミステリーと言う勿れ
沈黙の艦隊

10月
ゆとりですがなにか インターナショナル
北極百貨店のコンシェルジュさん

11月
ゴジラ-1.0
正欲
さよなら ほやマン
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

12月
市子
劇場版スパイファミリー CODE:White

以上鑑賞順、32作品。

 私は元から映画好きでしたが、2023年は特に鑑賞数が多い年でした。邦画、洋画、アニメ、実写、ヒューマンドラマ等々ジャンルはさまざまだけど、特にアニメと邦画が多い傾向です。
 その中でも印象的な作品を3作品ご紹介したい。

「ペルシャン・レッスン 戦場の教室」

 第2次世界大戦時にナチスドイツの強制収容所に入れられたユダヤ人の青年が、自身をペルシャ人と偽り、架空のペルシャ語のレッスンを行うことで生き延びていく姿を描いた戦争ドラマ。
 第2次世界大戦中、ナチス親衛隊に捕まったユダヤ人青年のジルは、自分はペルシャ人だと嘘をついて処刑を免れ、一命を取り止める。しかし、そんなジルに、将来イランのテヘランで料理店を開きたいという夢を抱くナチス将校のコッホ大尉が、ペルシャ語を教えるよう命じてくる。とっさに自ら考えたデタラメの単語をペルシャ語と偽って披露したジルは、コッホ大尉の信用を取り付けることに成功するが、その後も偽のペルシャ語レッスンを続けることになり……。

 偽りの語学レッスン、偽りの師弟、偽りの友人、偽りの救出、そして……二人の分岐点。ラストにもたらされたジルの役割りに、身が引き絞られるような嘆きと贖罪を感じました。崖と崖の綱渡りのような、薄い氷の上を歩いているような、鑑賞中ずっと緊張感が取れなかった。それだってきっと生易しい。あのときあの場所では命が簡単に奪われていき、ボーダーラインは簡単に蹴飛ばされて落ちていく。
 数あるホロコーストを題材とする戦争映画の中でも、私はこの作品を今後推していきたい。
 

「ロストケア」

 日本では、65歳以上の高齢者が人口の3割近くを占め、介護を巡る事件は後を絶たない。
 介護士でありながら、42人を殺めた殺人犯・斯波宗典に松山ケンイチ。その彼を裁こうとする検事・大友秀美に長澤まさみ。社会に絶望し、自らの信念に従って犯行を重ねる斯波と、法の名のもとに斯波を追い詰める大友の、互いの正義をかけた緊迫のバトルが繰り広げられる。他に鈴鹿央士、坂井真紀、戸田菜穂、藤田弓子、柄本明といった実力派俳優が出演。現代社会に、家族のあり方と人の尊厳の意味を問いかける、衝撃の感動作。

 正義や救い、そして家族の絆というのは時に身勝手でやるせない。 片側一方通行の善、その形の危うさが未来の日常を作っていると思うと不安でしかない。穴に落ちてしまった人間は、もがき足掻いてカ尽きて、ただ悲観にくれるしなくて、その穴に入ったことがない人には理解も想像もできないのだ、と言った彼の目が忘れられない。他人事じゃないから胸が痛い。穴に落ちる者、穴を無視する者、そして、そんな穴を無いものとして蓋をする国。しかもその蓋は布切れ一枚で、いつ誰が落ちてもおかし くない状態。俳優たちの静かな演技と言葉に引き込まれました。柄本さんや戸田菜穂さんなど、それぞれの立場から発せられた叫び声が耳から離れない。
 泣ける映画と宣伝して泣けない作品は五万とあります。気づいたら泣いていた、という作品こそが秀逸なんだと思います。まさにそんな素晴らしい作品でした。そして、主題歌の森山直太朗さん『さもありなん』の音楽に癒されました。


「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」

 昭和31年——日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族によって支配されていた哭倉村。血液銀行に勤める水木は当主・時貞 の死の弔いを建前に野心と密命を背負い、また鬼太郎の父 は妻を探すために、それぞれ村へと足を踏み入れた。龍賀 一族では、時貞の跡継ぎについて醜い争いが始まってい た。そんな中、村の神社にて一族の一人が惨殺される。 それは恐ろしい怪奇の連鎖の始まりだった。
 鬼太郎の父たちの出会いと運命、 圧倒的絶望の中で二人が見たものは――。

 前知識なく昔観ていた再放送のころを薄ら覚えている程度でした。今回の主人公は幽霊族の鬼太郎の父と野心家銀行員水木の二人。なんといってもこの二人のやり取りがいい。最初のころSNSに流れてくるレビューでは、救いがないとかしんどすぎるとか言ってる人が多かったので終わり方がどうなるのか身構えていましたが、思いの外希望が大きく残るラストとエンドロールでした。何度もそれを観たくて通っていたくらい、余韻が半端なかった。鑑賞後に特典(入場者特典第1弾)見たら……これは泣ける!
 主演の関俊彦さんと木内秀信さんのお声も素敵だった。私は、関俊彦さんが一番好きな声優さんなので、軽い気持ちで観に行ったけど、未だに抜け出せない沼にひたっている。それがほんとうに心地良い。

 
 ということで、2023年は心揺さぶられる作品が多く秀作が多い印象でした。他にも「東京リベンジャーズ」「怪物」「春に散る」「ゴジラ−0.1」「正欲」もとても好きな作品です。1回だけでなく2回、3回と通った作品もありました。映画にますますハマっていくばかりです。
 2024年はまたどんな作品に出会えるのか、楽しみです。

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