原口元気
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この1年を振り返って
いきなりで恐縮だが、このnoteは自分の成長のためにやっていた。
ネット上で受けるようなコンテンツや内容に寄せていき、購読者数を増やそうと考えたことはない。自分の伝えたいことや表現したいことを中心に書いてきた。
ただ、みなさんに感謝することはある。1年弱にわたって毎月3回のペースで更新を続けていくと、定期購読をしてくれる方が少しずつ増えていった。そういう人に支えられてきたから、長いシーズンのな
僕がnoteを書き続けて、得たもの(中編)
今回は、前回とは違った角度からこの1年弱のnoteの記録を振り返ってみたい。そこで記事をUPし続けていくなかでお世話になったミムラユウスケさんにお願いすることにした。このnoteを続けてきたなかで、どのような変化や意義を感じたのかを以下に書いてもらった。
この1年の原口選手のnoteでの記録には大きくわけて2つの意義があったように感じる。
1つ目が、ヨーロッパで活躍する日本代表選手としてどんな
僕がnoteを書き続けて、得たもの(前編)
初めて投稿したのが昨年の2月21日のことだから、およそ1年近くにわたってこのnoteを続けてきた。
伝えたいテーマを見つけ、自分で文章にしたうえで、修正してもらったこともあった。逆に、僕の頭の中で整理しきれないテーマのときには、それについての考えを丁寧に語り、それを文章にしてもらった。そのうえで、僕がそれを修正してみなさんにお届けするというようなプロセスをたどることもあった。
1年弱にわたって
STAFFからのお知らせ
今月の原口選手の記事は
1月15日(有料記事) 1月18日(有料記事)
1月22日(無料記事)
に更新を予定しておりますので、
何卒宜しくお願い致します。
今後とも原口選手の応援よろしくお願い致します。
苦境でも踏みとどまれるようになった理由
最近はチームとしての戦いも、上手くいく試合と、そうではない試合とが交互にある。率直にいえば、けっこう苦しい状況だと思う。
ただ、12月15日の試合では昇格を争うボーフムに勝つことができた。苦しい試合が続いて、「この試合は踏ん張らないといけないところだ」と思っていたから、しっかりと結果が残せて良かった。
最近は苦しい状況でも、どうにか踏みとどまれるようになった感覚がある。
それが10代や20代
自分の力を発揮しやすいシチュエーションを知る
前回のnoteで書いたように、11月22日の試合で、ハノーファーは最下位のチーム・ビュルツブルクに敗れた。そこからはチームにも、10番を背負う僕にも、大きなプレッシャーがかけられていた。僕のスタメン落ちの危機も報道されていたから、そのニュースを日本で目にした人もいるかもしれない。
そこから次の試合の前までに、コチャク監督とは計3回にわたって話をした。
監督からは指摘されたのは、試合途中にトップ
負けた時にやるべきこと
これは最下位のチーム相手に手痛い敗戦を喫した日の夜に書いている。先制してからの逆転負けで、昇格を目標とする僕らにとってはあまりに痛い敗戦だ。
個人的にはチームの中で走行距離も、スプリントの数もトップで、相手との一対一の局面での戦い(デュエル)の勝利数でもチームで2番目に多かった。サッカーは個人競技ではないのはもちろんだが、チームのために自分に何が出来るのか、無力さのようなものを感じてしまったりも
コミュニケーション能力
今回の日本代表の活動で、改めて感じたことがある。若手選手のコミュニケーションの質が変わってきているということだ。
それを実感したのは自分がいま、取り組んでいることとも関係している。今回はそんな話をまとめていく。
以前のnoteでも書いたとおり、今シーズンはドイツ語のレベルをさらに向上させるために、熱心に勉強に取り組んでいる。ドイツ語により注力するために、昨シーズンまでやっていた英語の勉強はいっ
STAFFからのお知らせ
原口選手が代表活動中でしたので、11月18日分の掲載は改めて掲載させていただきます。
今月11月18日分 28日分 2回の更新を予定しておりますのでおまちください。
今後とも原口選手の応援よろしくお願い致します。
僕が考える最適なオンとオフ
今回は日本とドイツにおける、サッカー選手の気持ちのスイッチのオンとオフについてまとめていきたいと思う。
2014年にドイツへやってきて、もっとも驚いたことの一つが、選手たちのオンとオフの切り替えについてだった。
例えば、練習の時には「こんなテンションでプレーしていて、試合でうまく戦えるのかな?」と不安になることもあった。ところが、試合当日になると、みんなの目の色が変わった。試合が始まる前から表
サッカー選手の語学力
今回は「海外で活躍するサッカー選手と語学」がテーマだ。ドイツ語が僕のサッカーにどんな影響をもたらしたかについても書いていく。
海外でプレーする選手が、その国の言葉をどれくらいのレベルまで習得したいと考えるのか。選手によって考え方は様々だが、おおまかには2通りのタイプにわけられる。
一つは、サッカーをするのに困らないレベルの語学を身につけようとするタイプだ。
このタイプの選手が目指すレベルは、
代表合宿で植田直通から受けた2回の刺激
今回の僕は(植田)直通から2回、刺激をもらった。
僕がハッとさせられたのは、彼がコートジボワール戦で決めたゴールだけではなかったのだ。
日本代表は大きな刺激を与えてくれる場所だと前回のnoteにも書いたとおり、今回も刺激をもらえた。だから、ハノーファーに戻ってからも僕は精力的に練習や試合に取り組めている。
僕が得た刺激について話す前に、今回の代表について簡単に振り返る。
まず、個人的なパフ
代表という特別な場所
今回は、僕が参加している日本代表の活動について書いていく。
日本代表は特別な場所だし、大切な環境なのは言うまでもない。ただ、1年の8割から9割は所属クラブで厳しいレギュラー争いに身を置きながら、自分の成長について意識している。普段から代表について考えているわけではない。
僕がよくやるのは、代表戦は向かう飛行機のなかで意識を切り替える作業だ。
例えば、日本への移動は12時間前後のフライトになる
「目標」の先をイメージして行動する意義
試合内容が素晴らしかったわけではなかったが、ホームでの開幕戦で、僕らは2-0で勝利をつかんだ。僕は後半のアディショナルタイムに交代でベンチに下がったが、チーム2点目をアシストして、最低限の活躍は見せられた。
そんなホーム開幕戦のあと、日曜日と月曜日の2日間にわたってオフが与えられた。普段の日曜日であれば、土曜日の試合で長くプレーした選手は疲労や筋肉などの張りをとるためのメニューに取り組み、それ以
ドイツでの7年目の開幕を前にして
いよいよだ。9月19日の現地時間13時、カールスルーエとの開幕戦から今季のリーグ戦が始まる。ブンデスリーガ1部復帰のための大事なシーズンだ。
開幕を迎えるチームの雰囲気も、昨シーズンより良いと感じる。今シーズンを迎える前にある程度の数の選手が入れ替わったが、コアな選手は残ったし、良い選手も加わった。かつてフライブルクでキャプテンを務め、ブンデスリーガの1部での経験も豊富なマイク・フランツも新加入