苦境でも踏みとどまれるようになった理由
最近はチームとしての戦いも、上手くいく試合と、そうではない試合とが交互にある。率直にいえば、けっこう苦しい状況だと思う。
ただ、12月15日の試合では昇格を争うボーフムに勝つことができた。苦しい試合が続いて、「この試合は踏ん張らないといけないところだ」と思っていたから、しっかりと結果が残せて良かった。
最近は苦しい状況でも、どうにか踏みとどまれるようになった感覚がある。
それが10代や20代前半のころと比べたときの変化だ。その変化について今回はまとめていく。
例えば、長いシーズンのなかでは、あまり上手くいっていないけど、踏ん張らないといけない時期がある。そこに立ち向かうときの自分の頭のなかの「情熱」的な部分と、「客観」的な部分との割合が若い頃とはかなり変わってきた。
20代前半までの自分は、「情熱」が8割~9割で、「客観」は1~2割だった。
一方で最近の自分は、「情熱」と「客観」がちょうど5割ずつくらいになっている。
こう書いていくと、「原口はモチベーションが落ちているのではないか?」と思われてしまうかもしれないが、そうではない。もちろん、妥協しているわけでもない。自分の思いだけで突っ走るのではなくて、一歩引いたところから状況をみて、生産的に物事に取り組めるようになったというイメージだ。
ポイントは感情を差し込みすぎない、ということ。サッカーは一人ではできないから、仲間やチームメイトとの協力も必要になってくる。感情を差し込みすぎないようになって、無駄な衝突は減ったと思う。
では、ここからは、これまでとの変化について順を追って説明していく。
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