その自己否定や卑下、正体は防衛本能かも?

自分で自分のことを"価値のない人間だ"と思っていませんか?

謙遜が美徳とされがちな世の中で、自分のことを卑下するのがクセになっていませんか?

自分のことを卑下している意識がなくとも、やってることは卑下、というパターンもあります。


例えば、他人に言えないような趣味の一つや二つ、誰にでもあると思うんですが、なぜその趣味を他人に言えないか考えてみて下さい。

恥ずかしいから?

最もよくある答えのように思えますが、ここで思考を止めず、ナゼを深掘りしていきましょう。

ではなぜ、恥ずかしいと思うのか?

世間一般では気持ち悪いとか非効率だとか無駄だとかとか言われる(つまり否定される)から?

性癖全般、コレクション系、ドケチな習慣、潔癖症など色々当てはまると思います。

これらは、自分自身も気持ち悪いと思っているからこそ隠しているんだと言えるのではないでしょうか。

つまり、いざ他人に「気持ち悪い」と言われても、「そんなの自分でも分かってるよ?」となるのでショックが和らげられるわけです。


想像してみて下さい。

生け花が趣味の人がいたとします。

生け花は隠すような趣味では全くないですよね。

本人も、花と触れ合うことが心から好きで、生け花という趣味で人生を素敵に彩っています。

そんなところに、例えば「男が生け花なんか気持ち悪い」とか、「枯れたババアが生け花なんかやる権利ない」なんて言われたらどうでしょうか?

ものすごくショックでしょう。

自分の"スキ"という価値観を突然否定されるわけですから。

これを気持ち悪いと思う人が世の中にはいるんだ、と初めて気付かされる衝撃です。


一方、常日頃から「男が生け花やるなんて気持ち悪い」と自分でも思っていたら、いざ他人に言われても「知ってるよ。知ってるからこそ隠してんじゃん」と思えて、ショックは先ほどよりは小さいはずです。

いわば、ワクチンのような働きで、事前に自己否定しておくことで、気持ち悪いと言われることへの抗体が出来ているから、ショックが和らぐとも考えられるのではないでしょうか。



自己否定や卑下は一見自分を大事にしない悪い行為のように思っていましたが、それが防衛本能的に働くという面もあると考えると、マァ本能なら自然なことか、とも思えました。

悪い感情には蓋をするのではなく、しっかり感じ取って向き合う方が良いでしょう。

ただし、自分を責めることには依存性があるので、行き過ぎには要注意です。


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