アメリカにおける健康食の変遷
低カロリー、低脂肪、糖質中心の食事の奨励
アメリカ人が現在のように恐ろしく肥満体になったのは、1977年に政府が心臓病の予防のために脂肪摂取を控えて、糖質の量を増やすようにアドバイスを行って以来だという。僕はそのちょっと前にアメリカに行ったのだが、確かにそこまで極端な肥満は見かけた覚えがない。
今ではコレステロールの増加は、脂肪の摂取から起きるものではなく、主に高血糖が起因して血管内にコレステロールが生成された結果だという医学的なデータが発表されている。
脂肪を避けて、糖質を増やしても、心臓病は一向に減らなかった。
低糖質へのシフト
したがって、糖尿病の合併症である腎臓病の治療の専門家であるジェイソン・ファン博士は、
インシュリンを制御するために、食事を低糖質にして、食事をしないファスティング期間を設けることを提唱した。
このような概念がアメリカ社会に浸透し始めたのは2000年代の初頭だった。
栄養バランスの重視
現時点では、ケトジェニックダイエットやアトキンスダイエットのように、低糖質ではあるが、一部の栄養素や食材を制限するダイエットから、地中海ダイエットのように、オリーブ油、酢、全粒穀物、豆、卵、乳製品、緑黄野菜、果物、肉、魚、発酵食材、ナッツ、海産物などを中心にした栄養バランスが取れた食事
が健康であると認識され始めている。うちでも、できる限りその方向に進めるよう工夫している。ただ、今はまだ外食の必要性は無くなっていないので、困難はある。
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