見出し画像

図書館での資料収集のコツ

先祖調査をする際、図書館で郷土史や系譜資料を探すと思います。
開架資料は、書架を見ればおおよそ把握することができますが、利用中・貸出中の資料や書庫にある資料は、見ただけでは何があるのかわかりません。

そこで、各図書館サイトやカーリル、国会図書館サーチで、OPACという蔵書検索システムを使って資料を探す場合、「系図」とか「町史」などといった言葉を検索すると思いますが、それだけで終わっていませんか?
しかし、それだとタイトル等に検索語が含まれていなかった場合にチェック漏れが生じてしまいます。

そこでこの記事では、図書館が所蔵目録を置いていない現在、どうやって各図書館の蔵書をもれなくチェックするかを解説します。

蔵書一覧の入手方法

結論を言いますと、分類(番号)と件名を使用します。

簡単に説明しますと、
分類とは、日本十進分類法(NDC)という、ジャンルを分けて付けた番号です。図書館資料の背表紙下に貼ってあるシールに記載されている番号です。基本的に、全国の図書館共通で使えます。

件名とは、資料の内容を端的に表したものです。

分類一覧

先祖調査に関係する分類を列挙します。なお、公立図書館の場合、地元の郷土史の分類番号の前に「L」などの独自の記号を付している場合がありますが、分類で検索をする際には気にしなくてよいようです。

歴史(総論):200~209
日本史(全般):210
北海道:211
東北:212
関東:213
北陸:214
中部:215
近畿:216
中国:217
四国:218
九州:219
伝記(全般):280
日本の伝記:281
系譜・家史・皇室:288
個人伝記:289

件名

先祖調査に関係する件名を列挙します。

系譜
系図
伝記
郷土

検索方法

各図書館の蔵書検索システムの仕様によって操作方法は異なりますので、操作方法に関する説明は省略させていただきますが、基本的には詳細検索ページで検索することになります。具体的な検索方法については、調査対象の図書館にお問い合わせ下さい。

 仕様によっては、分類だけでは検索できないようになっていることがありますが、基本的には分類で検索を実行すれば、当該分類に属する資料が全てヒットするはずです。

検索結果のダウンロード

 ヒットした資料の一覧データをcsvなどの形式でダウンロードできるようになっている図書館もあります。ダウンロードの可否や方法については個別の図書館にお問い合わせ下さい。

その他のコツ

先祖調査をする際、まずは郷土史、それから日本史の本を参照すると思いますが、先祖調査に役立ちうる資料は、200番台だけではありません。経済史(332)や政治史(312)、法制史(322)などの各ジャンルの歴史コーナーにも参考になりうる書籍がありますので、そちらもぜひチェックしてみましょう。


コメントはお書きにならないようお願い申し上げます。