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「夕暮れ」 THE BLUE HEARTS

4歳でピアノを始めた。
小学校1年生の時、生まれて初めて抱いた憧れは吹奏楽だった。
中学時代、ロックンロールに救われた。
吹奏楽は高校3年までの私の夢だった。
自分を信じられなかった私は音楽の道を捨てた
大学時代は初めて音楽から離れたわけだが、結局スタッフ業では音響班が一番好きだった。

もし私が演出になったら開演前に流そうと思っていた曲、社会に旅立っていく仲間たちに手向けたいと思っていた曲がある。
THE BLUE HEARTSの「夕暮れ」
知らない方は是非一度聴いてみてほしい。

楽曲について

THE BLUE HEARTSは、1985-1995年に活躍した日本のパンク・ロックバンドである。代表曲として、「リンダリンダ」「情熱の薔薇」など。

「夕暮れ」は通算17枚目となる最後のシングルとしてリカットされた(かつてアルバムに収録された曲から選ばれた)曲である。


旅立つ仲間へ

「はっきりさせなくてもいい」
「あやふやなまんまでいい」

何者かになろうとしてきた。
結局どこにも行けなかったことに気がついた。
社会に押し流され、新しい場所で戦う人、道に迷って立ち止まる人、静かに諦めていく人、新しい青春を始める人などがいる。いずれにしても、これまでとは見える景色が変わった。
少なくとも私は変わってしまった。
就活のせいなのか、コロナのせいなのか、歳を重ねただけなのかはわからない。

人生は続いていく

以前より好きだったものに心動かされなくなった。やりたいことがよくわからなくなった。あらゆることに期待しなくなった。
しかし焦ることも悲観的になることもないのだろうと思う。
私たちは、たぶん、いつも何となく幸せだった

私たちには確かに生きてきた日々があって、それは未来と地続きになっている。どこにも行けない私たちは、どこにも行けないままで、きっとこの先もずっと、誰かと生きている。
そしてこの4年間は、ずっと、なんとなく、この先の人生を支え続けるんだと思う。そうだと思えばそうだし、違うと思えば違うし、くらい。信じられるハッピーエンドはこんなところなんじゃないかな、と思った。
それでいいと思った。

「独りぼっちじゃないぜ ウィンクするぜ」

色んな事が変わってしまっても、結局同期といるのが一番楽しい。ばらばらになっていくのは、悲しいけれど喜ばしいこと。
みんなの向かう未来が幸多きものとなることを願っています…。

公演/劇団情報

劇団いちいち
Twitter:https://twitter.com/gekidan_11
note:https://note.com/gekidan11
Mail:theater111999@gmail.com
※お問い合わせやご依頼は各SNSのDMまたはメールまでお願い致します。

2022年3月公演
劇団いちいち『吐息のおもかげ』
脚本・演出:豊田莉子
出演:海国りん/UMA/安田凌/谷川舞

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編集後記

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最近、「ストリーミングに入ったらその先に無限に素敵な音楽が待っている」という誘惑と、自分の中での一曲あたりの価値を下げたくない思いがせめぎ合い続けてる。そういう人いない?
公演に関して。
多くのメンバーにとって最後の学生演劇になります。最後の輝きってきっと美しいので、よかったら遭遇しに来てください。

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