家内が運転免許センターに〈運転免許証〉の更新に行った。
かつては優良運転者で〈ゴールド免許証〉だったのだが、一旦停止違反などで〈青色免許証〉になっていたので、2時間の違反者講習を受けなければならなかった。
・・・・・・・
講習は交通ビデオの観賞や適正テストに続いて〈信号機〉の講義に入っていた。
すると教官が家内に質問を投げ掛けてきた。
「はいっ!・・あなたっ!運転していて、交差点に入ろうとした時に信号機が黄色になりました。さぁ、どうするのが正しいのでしょうか?」
いきなり当てられた家内は緊張しながらこう言った。
「・・はい・・注意して進む」
すると教官は苦笑いしながら返答をする。
「あぁ残念ですね。正解は注意して停止する、です!よく勘違いされている方がいらっしゃいますが、よっぽど急ブレーキを踏まないと止まれない時以外は止まって下さいね。分かりましたか~」
《もう~~っ!なんでアタシに当てるのよ!恥かいたじゃん!》
不満を覚えながらの講義が終盤に差し掛かった頃に、教官は再び家内に質問をした。
「はいっ!奥さんっ❗️黄色信号ではどうするんでしたか?」
家内が答えた。
「注意して進む、です!」
すると教官は笑いながら言った。
「いやいや進まないで下さいね!注意して止まるんですよ」
教室にも笑い声が起こった。
全然、学習していないのである。
家内は2回目の大恥をかいてしまったのだった。