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【楽曲感想文】SADS「忘却の空」

こんばんは!
忘却の空へたどり着けるまで、小栗義樹です。

本日は楽曲感想文を書かせて頂きます。好きな音楽を題材に感想文を書く試みです。

本日の題材はコチラ
SADS「忘却の空」
です。

黒夢のボーカルである清春さんが、黒夢を無期限活動休止した後にスタートさせたバンドのヒット曲です。

池袋ウエストゲートパークの歌としても有名だと思います。

今までボーカルとしてマイク一本でステージに上がっていた清春さんが、アコースティックギターをもってステージに立つようになるのがSADSの特徴の1つだと思っています。

「忘却の空はアコギで弾く曲」というイメージを持っている音楽好きやプレーヤーの方々もかなり多いのではないかと思っています。

それくらいアコギのフレーズがクセになるし、コード進行がカッコイイのがこの曲の魅力の1つだなと思います。

初めて聞いた時は歌詞が聞き取れず、何を言っているかが分かりませんでした。たまらず歌詞カードを読みながら聞いたのですが、今度は言ってることの意味が分からず、改めて意味で苦戦した事をよく覚えています。

しかしまぁ、それだけ難解なのにも関わらず、僕はこの曲を聞くことをやめられませんでした。それだけ、かっこよかったんです。歌ってみたくなるんですね。

僕の中で、初めてカリスマという造形の一部に触れたと感じたのが忘却の空を歌っている清春さんの姿でした。

何故か分からないけれど、清春さんから目を離す事が出来ない。テレビ番組で歌っている動画を観たのが最初だったのですが、明らかに番組が作るステージや、そもそもテレビという枠組みそのものからはみ出していたんです。

調和しているというより、その瞬間だけはそのテレビ番組を牽引してしまっているような、そんな感覚でかじりつくように動画を観たのを今でもはっきり覚えています。

あたり前な事を言ってるような気がするのですが、あえて言わせていただきますと、清春さんと忘却の空という曲の取り合わせが、アンダーグラウンドでもオーバーグラウンドでもない、もっと遠い世界を再現してしまっていたんです。

それがとにかくかっこよかったし、とにかく羨ましかったです。

もちろん、忘却の空は清春さんが作ったのだから、取り合わせが良いなんて当たり前なんですけど、曲を作る側からすると、そういう音楽に巡り会える確率が奇跡だということをよく知っているので、あのとき、忘却の空を歌っていた清春さんを、僕は本当に羨ましいと思いました。

攻撃性を落とすことなく、キャッチーでメロディアスな曲を作る。これだけでも十分に凄い事をやっています。相反するものを共存させているわけですから。ただ、それだけでは片付けられない「言葉にならない惹き付け力」みたいなものが、この曲には確実にあると思っています。

一度聴いたら、1回は必ず憧れる音楽です。

今だと、色々な音楽配信プラットフォームで聞くことが出来ると思いますので、良かったら一度聴いてみてください。宜しくお願い致します。

ということで、本日はこの辺で失礼いたします。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
また明日の記事でお会いしましょう!


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