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【楽曲感想文】黒夢「ピストル」

こんばんは!
標的は濡れたフラワーズ!小栗義樹です。

すみません。今日は更新が遅れました。
月末なのでバタバタしています。

本日は楽曲感想文を書かせて頂きます。昨日の記事にも書いた通り、しばらくは僕が好きで、影響を受けたアーティストを題材に感想文を書かせて頂きます。

本日の題材はこちら
黒夢「ピストル」
です。

BEAMSというシングルの後にリリースされた曲です。それまではキャッチーで妖艶な音楽を展開していた黒夢ですが、この曲を境にハードで尖った音楽に路線を変更していきます。

歌唱にシャウトを用いたり、過激な言葉を歌詞に織り交ぜたりと、当時のテレビやラジオでこの曲が流れていたと思うと、なかなかに凄いなと感じます。

黒夢って、ヴィジュアル系とパンクロックの間でかなり揺れているアーティストだという印象があるのですが、ピストルはまさに転換期を代表する楽曲だと思っています。ヴィジュアル系は文化ですし、パンクロックはジャンルなので、比較するのは非常に難しいと思うのですが、両方のニュアンスを多分に含んだ、繊細なバランスで作られた音楽がピストルです。

僕はこの絶妙なバランスが好きで、これは黒夢にしか作れない音楽だと思っています。

1つのスタイルにこだわらない黒夢ですが、それぞれに転換期になっている曲が必ずあります。ピストルは、そんな黒夢の最初の転換期を代表する音楽だと思っていて、脱皮する瞬間のリアルが詰まっているし、その生々しい雰囲気には色気があるなと思います。

僕は勝手に黒夢というアーティストが持つテーマは「破壊」だと思っているのですが、ピストルには、黒夢が提示した最初の「破壊」が詰まっているなとも思っています。

それまでの黒夢には、一応「らしさ」みたいなものを積み上げているような印象があるのですが、ピストルは明確に「壊れ、壊れていけ」という歌詞と共に、今までの自分たちが積み上げてきた「らしさ」みたいなものを破壊しようとする動きがあります。

本当の自分たちとはなんなのか?という至上命題に対し、この曲で真摯に向き合い、結論として「今までの自分たちを積み上げていくことは黒夢らしさではない。だから壊す」というメッセージのような気がして、それが自分の中にある「変わりたい」「何者かになりたい」「何かを残したい」といった欲求を刺激してくるからこそ、僕の中でこの曲は勇気をもらった音楽として胸に刻み付けられているのだと思います。

自らの意志で枠からはみ出ようとするその感じも、ハングリー精神を分かりやすく表現しているような気がします。いくら時代が変わろうとも、人生の中で一度は抱く成長のための面持ちを強く刺激してくれる音楽として、ずっとずっと重宝されるべき曲だなと思っています。

だいぶ前に発表された曲ではありますが、ぜひ10代の方に聴いてほしいです。今でもすごくカッコいいし、古くならない音楽だなと思っています。

というわけで、本日はこの辺で失礼いたします。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
また明日の記事でお会いしましょう!



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