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【楽曲感想文】LUNA SEA「STORM」
こんばんは!
これこそ生まれる瞬間!小栗義樹です!
本日は楽曲感想文を書かせて頂きます!僕の好きな音楽を題材に感想文を書く試みです!
本日の題材はコチラ
LUNA SEA「STORM」
です。
この曲はLUNA SEAの9枚目のシングルです。短い活動休止期間後に発表された1曲で、リリースの歴史だけを見れば「路線が変わった1曲」ともいえると思います。
具体的には神話性が薄れ、現実に近づいた。大人になったLUNA SEAが作った音楽だなと思っています。もちろん、発想的には新しい発見やアプローチに満ちているため、従来のLUNA SEAの気概が失われているわけではないと思います。
要するに、今まで持ち合わせていた「得体の知れなさみたいなもの」という世界線から「いつなくなってもおかしくない緊張感」という世界線に移行するきっかけとなった音楽だと思っていただければいいと思います。
ちなみに僕は、10年前までSTORM路線の方が好きでした。しかし今は、STORM以前のLUNA SEA1の方が好きです。といっても、僅差程度のものですね。基本的には、全体を通してLUNA SEAが神であるという思っています。
なぜ逆転したのかといえば、僕が神話性の希少性に気づいたからです。神話性って持とうと思って持てるものではないと思うんですよね。緊張感は、もちろんそれも才能ですが全く再現できないわけではないと思います。そうなると、STORM以前のLUNA SEAが作り出して雰囲気は明らかに異質で、それはLUNA SEA以前以後、どこにも見当たらない現象だと思うんです。
だからこそ、IN SILENCEまでのLUNA SEAがより威厳のある・可能性に満ちたミュージシャンに見えてしまうのだと思います。
ただ、LUNA SEAがいずれこの神話性を後退させることはDejavuの時点で分かっていました。それこそこの神話性というものは、すべての条件がそろって初めて発動される稀有な現象なんだと思います。
あるステージにある道具を持っていった上でガチャを引き、それでもSSレアが出る確率が1/2,500みたいな、そういう現象です。だからこそ、Dejavuが完成して以降、LUNA SEAがそのボーナスタイムを消費しきった。それが活動休止の正体なのではないかと今は思っています。
こんな風に書くととてもネガティブな印象を与えてしまうかもしれませんが、STORMは決してLUNA SEAというバンドをダメにはしていません。今までの話は僕の憶測というか、個人の主観的な話です。その上で、この話がある程度的を射ていたとして、そんな凄い確率を引き当てたバンドが、その異質さを全て使い切った後で、これだけの曲を作りだしたのですから、LUNA SEAというバンドの可能性は無限大であると解釈してほしいなと思います。
STORMはLUNA SEAが手に入れた新しい武器であって、それはさらに多くの人を魅了したわけです。僕はSOTRM以降のLUNA SEAには、よりバンドとしての輪郭がはっきりしたなという印象を抱いています。
それはある意味でヴィジュアル系からブランドに昇華したともいえると思います。STORMがなければ伝説が強固なにはならなかった。いや、成立していなかったかもしれないと思うくらいです。
音楽の才能が集まった時に見える可能性みたいなものに触れるにはぴったりな一曲であることは間違いないと思っています。
ぜひ一度、配信プラットフォームなどを通して聞いてみてほしいなと思います。
というわけで、本日はこの辺で失礼いたします。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
また明日の記事でお会いしましょう!