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【楽曲感想文】黒夢「for dear」

こんばんは!
置き去りは君なのか?僕なのか?・・・小栗義樹です。

本日は好きな音楽を題材に感想文を楽曲感想文を書かせて頂きます。

本時の題材は
黒夢「for dear」
です。

黒夢のメジャーデビュー曲を題材に感想文を書かせて頂きます。個人的に黒夢は「for dear」「ICE MY LIFE」「BEAMS」「fake star」「ピストル」「少年」「Like A Angel」「MARIA」と8曲を抑えるところから始まると考えています。もちろん、他の曲もめちゃくちゃカッコいいですが、まずはこの8曲です。

この8曲を聞くと、黒夢の全体と歴史の変遷が何となく分かります。

ヴィジュアル系からちょっとだけポップな路線に向かい、ゴリゴリのパンク思想を経て、最終的にはパンクを超える。

僕の中で黒夢というロックバンドは、こういった変遷を辿っていると思っています。その中でも、for dearという曲はヴィジュアル系時代の黒夢が作った最高のV系曲であり、V系時代の黒夢の黄金期が始まったキッカケと言っていいのではないでしょうか?

すごく有名な話ですが、黒夢以前のヴィジュアル系の歌唱法は力強い掠れ声を張るというのが主流でした。ところが黒夢は、ファルセットやシャウトを用いた細い声で歌い上げる歌唱法を採用し、後続のV系のほとんどは、清春さんのこの歌唱法で歌を歌うようになりました。

for dearには、そんな清春さんが流行らせた歌唱法のすべてが詰まっていると思います。ある意味、この曲を持ってV系の歌唱法が完成したと言えるでしょう。

独特の音が上ずりするビブラートは、聴いているだけで不安な気持ちを駆り立ててきます。あれを音源でやってしまうあたり、当時衝撃を受けたロックキッズは多いのではないでしょうか?

あとはひっくり返るようなロングトーンですね。あれをカッコいいものとして提示した清春さんのセンスが凄まじいです。

ちなみにベースが作り出す妖しさも、DEAD ENDが作り上げた基礎を昇華させているなと思います。decoyという曲などにみられる、ベースラインによって世界観を構築する手法を、for dearでは曲の真ん中に持ってくることで「決定的な印象付け」に使っているあたりが凄いです。

ベースをかっこよく魅せる決定的な1曲の中に、間違いなくfor dearは入ってくると思います。四人囃などで聞くことが出来る、主張の強いベース弾きだからこその技が詰まっているなと感じます。

インディーズ時代にリリースされた曲の中に用いられたあらゆる技が詰まった、黒夢という伝説の始まりに相応しい一曲です。

まだ黒夢を聞いた事がないという方がいらっしゃれば、ぜひfor dearから聞いてみてほしいなと思います。前述した順番通りに聴いていくと、黒夢の変化の仕方が単純かつ明快に見えてくるはずです。

これを機に、黒夢ライフを楽しんで頂ければ幸いです。

というわけで、本日はこの辺で失礼いたします。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
また明日の記事でお会いしましょう!



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