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3Rイベント「ボカシ作り体験イベント」
愛媛県地球温暖化防止活動推進員プロジェクト
2024年度の愛媛県地球温暖化防止活動推進センターの助成プロジェクトに選択していただき、助成を受けて地球温暖化防止(CO2削減)に繋がるプロジェクトを3人のチームで実施しています。
昨年度も助成事業に選択してもらい
①捨てない農業(廃棄農産物の有効活用)
②制服リユースの推進(講演会、リユース販売会の実施)
③ボカシ作り体験会の実施
の大きく3点のプロジェクト活動を行いました。
そのうちの『捨てない農業』が私のプロジェクトで、一部が虫食いや色むらのある農産物や収穫の人手が足りず圃場廃棄される果物を収穫のお手伝いや収穫イベントなどを実施して、子ども食堂などで有効活用いただきました。
今年度も捨てない農業は同様に継続して活動していますが、全く同じプロジェクトにせず
①エコツーリズム
(県内東予地域の地球温暖化防止活動に繋がる企業や団体、個人の活動の見学をツアーとして計画、実施)
②制服リユース活動の推進
(制服リユースに必要な備品の購入と理解促進のための啓発活動)
③ボカシ作り体験会
(グループを作り昨年参加者も含めて継続してレクチャーできる仕組みづくり)
といった大きく3つのプロジェクト内容になりました。
私は①エコツーリズムの担当、他プロジェクトのチラシや動画などのウェブ関係の作成を担当します。
公民館祭+ボカシ作り体験会
四国中央市土居町という地域は地域活動が盛んです。
公民館祭が10月~12月初旬にかけて実施されますが(各地域で)たくさんのボランティアさん、お祭りに来られる地域のお客さんでごった返します。
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田舎ならではの立地?で駐車場もたくさん確保できるのも魅力です。
その公民館祭の日に公民館祭の駐車場にテントを立ててボカシ作り体験会を実施させてもらうことになりました。
地域の方が来られる事と場所が確保できることと、人手が確保しやすい(テントや椅子が借りれる)など、イベントに乗っかる方法は妙案です。
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ボカシ作り体験会
『ぼかし』って何かわからない方も恐らくいらっしゃいますよね(;^_^A
↑ 今回のイベントではEM菌を使用したのでEMボカシの作り方、使い方のURLを貼っておきます。
ぼかし肥料とは、米ぬかなどいくつかの有機物を混ぜ合わせて発酵させた肥料のことになります。 使用する有機物の種類や量で、肥料の3要素「チッソ・リン酸・カリ」のバランスを整えることができるんですよ。それに、栽培している植物の根っこや、土の中にいる微生物に対して悪影響をおよぼすガスが出ません。 ぼかし肥料は作り方と使い方が簡単で、高い効果を得られます。自作だけでなく販売もされています。
ボカシ作り体験会は事前にチラシ、ポスターを作成し県のイベントなどでお知らせをしたり、実施する公民館で掲示をしていました。チラシにはLINEグループのQRコードを掲載していたので事前にグループに入っていただいた方もいらっしゃいました。
興味のある方自体がそんなにたくさんいらっしゃるとは思っていなかったので、来られた方に順に説明をしていく・・そんな感じで大丈夫であろう・・と主催者(プロジェクトメンバー)も考えていました。
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来られた方が受付で記名する
↓
完成したボカシ肥料を見せながらボカシ作りについて説明をする
↓
米ぬか、糖蜜、液肥、EM菌、残渣(野菜くずを刻んだ物を準備)を混ぜ合わせる体験をする
↓
随時質問を聞きながらお応えしていく
といったざっくりした流れでイベントは進んでいきました。
ボカシ作りのポイントを書いた説明書、既に加工してあるボカシ肥料を帰りにお渡しします。
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前日が台風の影響で大雨、当日は前日準備が出来ず、早朝からの準備になり公民館祭関係者の皆さんは大変だったと思いますが、晴天に恵まれ台風一過の暑さで日中は汗ばむ陽気でした。
参加者の感想と主催者の想い
ボカシ作り用の準備は必要な物はしっかり揃えていたと思います。
ただ、段取りよく、来られた方がスムーズに体験、質問相談が出来る体制になっていたか?といわれるとクエスチョンです。
松山方面から来られていたスタッフ兼参加者の推進員の方から改善点を色々と教えてもらいました。
例えば、受付をした順にボカシ作り体験できるようにボカシ作り用の米ぬかや菌などを小分けにしておく。
やり方を説明できるスタッフを事前に数人準備しておく(スタッフは先に体験をしておく)
お持ち帰り用のレジュメは受付をされた際にお渡しする(渡し忘れを防ぐ)
受付→体験→質問 を体験グループ毎に時間で区切って待ち時間を予想できるようにしておく。 等です。
実は事前のミーティングの際に、ご指摘の点については同様にスムーズなイベント運営を考えるとした方が良いであろう・・と意識していました。
ただ、何度も同様のイベントを大なり小なり企画運営されてきた方が主催ということもあり、スタッフの立場ながら見学の意味も込めて提案を取り下げていました。
結果・・・・・。
スムーズなイベント運営、待ち時間をなくす・・といった事に関しては上記の改善点を実施していればタイパ、コスパは上がったと思われます。
が、私はやらないで正解だと確信しました。
これは私自身の学びにもなりました。
その理由ですが、
参加者が 農業に本気の方が多いことです。
待ち時間やスムーズなイベント運営を求めていないんです。
主催の方の話を聞きたくて、他の方が質問している内容を熱心に聞いたり、先に来られた方が体験している様子を横から見たり、お互いにお話ししたり・・・。
すこしごちゃごちゃした感は否めません。
ただ、グループ分けをしたり、来られた順に案内したり、体験キットを小分けしたりしていれば、このような化学反応は起きなかったことは事実です。
農業は孤独なビジネスです。
来られていた方は家庭菜園の方が多かったのですが、一人で圃場で作業をすることが多いようです。
圃場に向かえば、農業で悩みや相談したいこともあるでしょう。
ここに来れば、同じ悩みを持った農業に営む人と交流できる・・それも一つの醍醐味だったようです。
それを杓子定規のイベント設計にしていれば、参加された方の満足度が下がったことは想像できます。
子ども食堂や収穫体験といったイベントをいくつか運営してきた時にはきづけなかった視点でした。
それも、自分がプロジェクトメンバーの中で年少者であり、教わる側というペルソナで接しているから得られた気づきだと思っています。
参加されたあるご夫婦の方は私のラジオリスナーの方で、ラジオ番組を聞いて参加してくれました。
その方も他の方との交流や、待ち時間やイベント設計されていないボカシ作り体験を楽しんでいました。