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ありがとう!文学フリマ広島7(広島県入り編)

2/9に開催された文学フリマ広島7を振り返ると、「よく頑張った自分!」と褒めてあげたい気持ちが沸き起こります。
お隣の広島県へ行くのなんて、車で2時間くらいだから日帰りも出来るもんね~なんて、お気楽に構えていたら、今年一番の大寒波で、陸の孤島と呼ばれている(私だけがそう呼んでいるのか?)山陰の地から、考えられる限りの交通手段をもってしても、山陰山脈を越えることが出来ない!!
天城越えならぬ山陰山脈越えなのだ。

何がなんでも 超えたいの
くるくる変わる 天気予報
ひとりで超えたい 山陰山脈~~♪

『天城越え』のフレーズで!

車だとひたすら雪道を走らないといけなくて、雪道の運転に慣れていない私は、高速バスの運行状況を調べた。

<2/8の高速バスは全便運休>

仕方がない、こうなったら電車で行こう。特急やくもがあるじゃないかと気持ちを奮い立たせ、ネットで検索。

<2/8の特急やくもは全便運休>

岡山経由がダメなら特急おきを使って山口経由は行けるか?

<2/8の特急おきは全便運休>

お前もか。。。


この時点で心がポッキリ折れてしまい、相方の猫Lunaシオンに全てを託してしまおうかという考えが頭をもたげる。
でも文学フリマから送られてきた封筒は私が持っていて、入場チケットや見本の本に貼るブース番号などを書いたシール(あれの名称は?)も全部私が持っている。入場はバーコード画像を相方に送れば、何とか入場はさせてもらえるだろうが、相方ひとりに任せるのは申し訳ない。
心配した夫が「僕が車で広島まで送ろうか?」と申し出てくれたけど、思い通りにいかないことに何だかイライラしてきて「そもそも広島に繋がる道路が全て通行止めなのだよ」と、八つ当たり口調で吐き捨ててしまった。(夫よ、ゴメン)

半ばあきらめムードでコーヒーを飲みながらテレビニュースを眺めていたら、飛行機は飛んでいるっぽいことに気が付いた。
大枚はたいて飛行機で伊丹空港まで行き、そこから山陽新幹線で広島へ行けるではないか!
さっそくネットでチケットを入手。
当日になって運休が決まったらチケット代は払い戻しされるだろうから、運を天に任せて2/8の朝を迎えることにしました。

2/8の朝は時々雪が降っているけど、概ね晴天。
前日までの強風も治まっていた。
「よしっ!行ける」
空港へ車を走らせて「なんだ、道路には雪ないじゃん!」と再び高速バスが運休していることのイライラが蘇る。
空港に辿り着くと、私と同じような境遇の人たちでごった返していた。
電車もバスもダメなのだから、飛行機しか手段は残されていない。
予期せぬ同志を見つけたことに勇気づけられた。
心の中で「みんな、行けるところまで頑張って行こうね」とエールを送り、搭乗待合室へ急ぐ。
東京や静岡、福岡行きの飛行機は満席のようだ。私が予約した伊丹空港行きも満席のランプが光っている。
事前に予約しておいて本当によかった。
飛行機は定刻の30分遅れで離陸して、無事に伊丹空港に到着。そこからリムジンバスに乗り込み新大阪駅まで辿り着いた。新大阪駅の新幹線乗り場では修学旅行だろうか、学生たちが体育座りをしてロビーで待機している。ここでもやはり目的地へ行く手段を求めて沢山の人がいる。
電光掲示板を見ると、新幹線は50分遅れて運行してるようだった。
チケットを買い、ホームに急ぐと広島駅が終点の新幹線が丁度滑り込んできた。
やった!これに乗れば念願かなって広島入りが出来る。
広島駅には相方が迎えに来てくれているはず。

安堵の気持ちに満たされ、やっと落ち着くことが出来た。

新幹線に揺られながら読んだ『青音色』
癖をテーマに3人の作家がそれぞれの視点で綴った傑作集です。
読み進むにつれて心が落ち着いて、文学フリマへ思いを馳せることが出来ました。


やっとの思いで辿り着いた広島。
相方の猫Lunaシオンの家で、文学フリマ前夜祭として、ささやかな鍋パーティーを繰り広げたのでありました。

近くて遠い広島。
今回の文学フリマ広島7は、長くなるので「広島県入り編」と「当日編」に分けて報告したいと思います。
お暇な方は読んでくださいましね。

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