秋はエモいのか
数ヶ月前、散々っぱら夏はエモい、夏が大好きだと周りにもnoteにも発信しまくってたのだけど、いざ季節が変わってみると秋もだいぶ悪くない。ちなみに、私の"悪くない"は世間の"好き"くらいのポテンシャルがある。
アイルランドにいるとき、"not too bad"(悪くないね)とか"no worry"(どういたしましての意)を乱用していたから、言語が変わっても言葉選びは変わらないな〜なんて1人で納得してた。
なんかね、秋は香り起因のエモが多い。
金木犀以外にも、
夏終わり直後の朝の冷えた匂いは今だに運動会を思い出させるし、カムラミカウが前に言ってた夜のコインランドリーから漂う洗剤の匂いとかすごくよく分かる。
匂いから、具体的ではない何かを思い出して、寂しくなる。
だからか分からんけど、最近会社のトイレの個室に、「心に抱えているものがあれば健康管理室まで相談してください」という内容のポスターが貼られ始めた。
上司向け(心配な部下がいる)の内容もあって、心を病みかけている人の特徴とかが書かれていた。その中に「離席が多い」とあって、いらんこと書くなや、と思った。
夏が視覚で襲ってくるのだとしたら、秋は完全に匂いだと思う。夏は"黒々と生い茂る木や草"に感傷的な気分になるし、秋には"澄んだ空気に漂う匂い"に寂しくさせられる。清少納言は夕暮れって言ってたけど、私は朝が1番印象的だと思う。日本人全員にアンケート取ってみたいな。どの季節のどの時間が1番印象的か。
ちなみに春はだめ。春霞とはよく言ったもので、あれは混ぜものです。さすがにあの季節にエモは感じない。(フリじゃないよ)
冬は私の誕生日があるから許す。でも冷たい風は吹くな。
匂いといえば、この間知り合いからイタリア旅行のおみやげで、お試し香水セットをもらった。小指サイズのスプレーが8本も入っててすごく嬉しかった。
それぞれの香りを自分が例えられる単語でメモしてみたら、匂いに関する語彙が全然無いことが浮き彫りになった。私の語彙力の問題もあるけど、そもそも香りに使える単語が少ないのもある。言い訳じゃない。ゆる言語学ラジオでも言ってたもん。もちろん香水への造詣も皆無なんだけど…。
普段、香水はCHANELのCHANCEのピンクと黄緑のを使ってる。CHANCEシリーズは本当に本当に万人受けする香りだと思う。あとは使うタイミングが局所的すぎて余り狂ってる金木犀のと、ドイツのケルンで買ったコロン。つけてる香水の匂いがずっと香ってきたら酔ってしまうけど、いい匂いが時々自分にも振りかかってくると嬉しい。
だから好きな匂いの香水があると、時たま買いたくなる。
今回もらった8本の中だと、「甘さわやかシャボン」てメモしたやつが、今のところ1番好きかも。下2つはまだ試してない。でもどう考えても、下から2番目のやつ、「tabacco(タバコ)」って書いてある気がする笑
気になるなあ。
話を秋に戻してみる。
エモいかエモくないかで言えば匂い起因で寂しさを感じてるから、秋はエモいでいいと思う。
楽しかった夏が終わる寂しさとか、なんとなく運動会やだなとか、こんなに空気が澄んでて外は気持ちいいのに、なぜか手放しで楽しめないところとか。絶妙な季節だな〜と思う。
直近の4つの記事でスポーツやら読書やら言ってたけど、秋は何かに打ち込まないと寂しいから紛らわせるためのキャンペーンなのかもしれない。
寂しさは想像力とか思考の栄養になるから、そんなに悪いものじゃないと思うし、急に人肌恋しくなって、(この季節がきたな…)と気付くことも、年々1年が短く感じられる30手前では貴重な感覚だわ。
そんな感じで、秋も悪くないなと思った次第です。
紅葉には特にエモも感傷も感じないけど、京都御所の庭にあるイチョウは気に入ってる。すごく立派だからこれだけのために今年も御所行ってもいいかも。半分くらい散って黄色の絨毯になってるのがたまらない。
あとはこの季節が1番おしゃれ出来るからそこはシンプルに好き。全然おしゃれじゃないんだけど、でも好きな薄手のアウターとか大きめのセーター1枚で着れるのこの時期だけだし。
冬はダウンとパッチが必須だから…。
おわり!
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