春の琴は鶯の音

Twitter名は「ぎゃんぐ」です。舞台、映画、小説、旅行についてや、創作文章など特に決めずに書いています。物書き初心者なので、アドバイスや感想いただけると嬉しいです。

春の琴は鶯の音

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自己紹介

春の琴は鶯の音、です。 22歳で大学生、4月からは新社会人です。 主に舞台、小説、映画などの感想や創作を書いていきたいと思ってます。 舞台は、特に2.5次元が好きなので俳優さんについて書くこともあるかもしれません。 名前の由来は好きな小説の登場人物と彼女の好きなものです。 創作は長編を書くことが苦手なので、短い文章が多いです。 感想系は大いにネタバレをしてしまうと思うので、悪しからず。

    • 大河感想|麒麟がくるによせて-大河ドラマ「麒麟がくる」-

      大河ドラマ「麒麟がくる」の最終回後に書いた文章を見つけたのでここに残しておきます。舞台刀剣乱舞の話も入っています。お時間があれば是非。 -------------------------------------------------------------------------------------- やはり麒麟は明智十兵衛光秀だった。 そう確信した最終回。今までの大河ドラマでは描かれなった山崎の戦いの後に死なぬ光秀。歴史という薄ぼんやりとした物語の中で生かされた光

      • 舞台感想|My soul is always with you.   -BANANA FISH 後編-

        ネタバレあり。(「光の庭」の話も少しします…) 舞台「BANANA FISH -後編-」 辛いぃぃぃぃぃ、、、でも、幸福だったんだよね、、、、 最後、アッシュは恨みと絶望ではなく愛する人の、大切な友人の手紙と魂の側で眠りにつく。 ブランカが言っていた「恨んで覇者となるよりも、愛して滅びる運命を選んだ。」が心に響く。この言葉がこの物語の核だと思う。普通に見ればアッシュは生きることが出来ず、英二と再開することも日本へ行くことも出来なかったから不幸かもしれない。それでも、最後のア

        • 創作(2次)|白夜に立つ(刀剣乱舞)

           これはとある本丸の物語だ。  君と初めて会った時、僕は君みたいな人間に選ばれると思わなかった。初期刀なら加州清光を選びそうな、まるで戦乱を知らぬ、ぬるま湯で生きていそうな箱入り娘に見えたからね。だが、それは僕の勘違いだったようだ。君は其の代で最も良い成績を収め、尚且つ純粋で美しく、力強い霊力を持っていた。  本丸を立ち上げた後、君は毎日決まった時間に起きて、決まった仕事をきっちりとこなした。後に顕現したへし切長谷部や燭台切光忠の様な世話焼きの刀たちには、世話のする隙が無い

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          舞台感想|何処までも愚かで美しい   -天使は桜に舞い降りて-

          がっつりネタバレ含む。 演劇の毛利さん The Entertainment Theater Vol.1  『天使は桜に舞い降りて』 2022年1月16日ソワレ、スイッチング配信 ≪ざっくりとした内容≫ メインは桜と二人の天使ラウムとクロセル。 二人の天使の使命は「人間に生きる価値があるのか見極める事」 桜の下にはたくさんの物語が埋まっている。 『桜の森の満開の下』 『櫻の樹の下には』 『十六桜』 『義経千本桜』 4つの桜にまつわる人の物語を通して、生きる価値を見極める。

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          映画感想|ただひたすらに彼の為に。-文豪ストレイドッグスBEAST-

          がっつりネタバレあり。 映画「文豪ストレイドッグス BEAST」 まず、今回の目当ては織田作と院長だった。 個人的に好きなキャラほど途中退場してしまい、今回もその例から漏れていないのだが、BEASTでは織田作が生きて小説を書いている。孤児たちも殺されてしまうことは無い。一見幸せそうなストーリーだと思っていた。 それは大きな勘違いだった。 織田作の生きている世界を守るために、銀ちゃんは芥川と引き離されるし、敦君は院長を殺してしまってから彼の存在の大きさに気付くし、太宰は飛び降

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          創作|水槽

          ある人が言った。 —実は、現実に存在すると思っている世界は、水槽の中の脳が見ている幻覚なのではなかろうか?— 僕の彼女は水槽の中にいる。 彼女は、ある日交通事故にあって身体がバラバラになり、焼け焦げてしまった。僕や彼女の両親はそれでも彼女に生きて欲しいと願った。どんな姿でもいいからと。 彼女の脳は培養液で満たされた水槽の中に入った。幾重もの電極で繋がれた彼女の脳は自らを四肢が揃った健常者そのものだと思い、生きている。 僕や彼女の両親が話しかけた言葉を電極を通して信号で伝え、

          創作|彼女

          彼女はいつも同じところに立っている。 彼女の髪は艶やかな漆黒で、セーラー服を着ている。 顔立ちは目鼻立ちがくっきりとしていてテレビなどでみる芸能人よりもよっぽど美しいと感じた。 彼女は学生なのに平日の真昼間も、休日の夕方でもいつでも同じ様に静かに立っている。 彼女を毎日見つめるのが日課になった。 ある日、図書館でふと見かけた新聞記事に見覚えのある少女を見つけた。 彼女だった。 記事には「行方不明」とある。 その記事によると行方不明になってから十年がたつとのことだ。 彼女は私に

          創作|櫻

          櫻の樹の下には死体が埋まっている。 ある有名な詩人が表題にもしていた言葉だ。 この言葉は僕の心に長く残っていた。 小学六年生の時に僕は友人を桜の樹の下に埋めた。 彼は僕と遊んでいるときに池に落ちて死んだ。 溺れて池の水面から手を出し助けを求める彼を僕は傍観していた。 やがて、彼の手は水面から出ることは無くなり、彼の身体が水面に浮かんだ。 池から引っ張り上げた彼を池のほとりの桜の樹の下に埋めた。 僕が彼と遊んでいたことは誰も知らず、僕は彼の行方について何も知らないと答えたため、