おすすめインド本(2):DISHOOM “From Bombay with Love”
DISHOOM “From Bombay with Love”
著者:Shamil Thakrar, Kavi Thakrar, Naved Nasir
写真:Haarala Hamilton
出版:BLOOMSBURY PUBLISHING
出版年:2019
言語:英語
ISBN:978-1-4088-9067-7
イギリスにある、ボンベイにインスパイアされたインド料理店DISHOOMの創業者とシェフが書いたレシピ本。表紙には次のように書かれている。
南ボンベイ(ムンバイ)を、ごはんを食べたり、おやつを食べたりしながら一日歩く、という趣向で、朝ごはんとか昼ごはんとかのタイミングで、どこへ行き、どの店に入り、何を食べ、どこを歩き、何を見るか、が書かれ、それぞれのタイミングに関連する大量のレシピが付されている。その土地やお店と関連する歴史的なエピソードも述べられている。とてもユニークでおもしろくて役に立つ本。大量の写真も素敵だ。
各タイミングでおすすめされている場所とお店をピックアップすると次のとおりである。
8 o'clock: Breakfast at KYANI & Co. in Dhobi Talao
10 o'clock: Mid-morning snacks at YAZDANI in Fort
Midday: Lunch at BRITANNIA in Ballard Estate
3 o'clock: Afternoon refreshments at MEHER COLD DRINK HOUSE in Fort
5 o'clock: Sunset snacks in Chowpatty
7 o'clock: First dinner at TRISHNA in Kala Ghoda
8 o'clock: Second dinner around Mohammed Ali Road
9 o'clock: Third dinner at BADEMIYA in Colaba
10 o'clock: Pudding at K. RUSTOM'S in Marine Drive
Midnight: Tipples at THE TAJ MAHAL PALACE HOTEL
インド人でもさすがにこれほどは食べまいという回数の多さ(ディナーが3回も)は、より多くの場所を紹介するためと信じたい。インド人、ふつう12時にランチとか7時にディナーとか食べないしね(それともイギリス人向けの時間?)。ちなみにデザートのことをpuddingというんですね。
GWのムンバイ旅行をかなり直前になって決めたとき、ちょうどこの本を読んでいたので、この旅行ではけっこう参考にさせてもらった。特にムンバイ初日のコースはかなり影響を受けている。レシピ部分はまだちょっと(作ったものだけ)しか読んでいない。少しずつ目を通して、作れるものを見つけたいと思う。
読んだのはKindle版で、わたしは決して紙の本信者ではないのだが、写真やレシピはパラパラめくって見たくて、あとで紙版を買った。想像以上に分厚くて立派な本が来た。
ところでこの本はおそらくイギリス人向けに書かれているので、インド的なものにけっこう初歩的な説明がつけられていたりする。そのなかでもうんうんと頷いた、わたしも声を大にして言いたいのはこれ。