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男の育休なんか、あって、ねえもんだ。
どーも、すき焼きには卵液を付けない派、ガモンです。
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誰がいつから卵液を付けて食べるようになったのか分かりませんが、
お肉の味を存分に味わいたいガモンさんには必要のねぇことです。(知らんがな)
今回も「女性活躍」のテーマ、その6です。
今回はまず、NHK「すくすく子育て」などにご出演されていた、恵泉女学園大学学長の大日向 雅美先生のご金言をご紹介します。
「子育ては、おぎゃーと生まれた瞬間から子離れが始まってるんですよ」
大日向先生のこの言葉から、そもそも「子育て・育児」とはなんぞやを考えたいと思います。
今回もあなたの心を甘噛みして参ります。はむッ!(どういうことや)
ではどうぞ。
前回のその5はこちら ↓↓↓
#おおひなたせんしぇーーー!
「子育ては、おぎゃーと生まれた瞬間から子離れが始まってるんですよ」
この言葉は、NHK「すくすく子育て」にご出演されていた時の大日向先生の言葉です。
僕はこの言葉にもの凄く救われました。
当時は息子2人の発達障害の理解もなく、ただただ育児に四苦八苦していました。
特に次男は発語が遅く、またその後の言葉の発達も遅いため、僕らに気持ちや意思が伝わらず、酷い癇癪を度々起こすのでめちゃくちゃ悩んでおりました。
ご飯はすべてひっくり返すし、オモチャや靴をベランダから投げまくるし(下は歩道)、壁や襖はグチャグチャだし、テレビは3台壊すし。
もう家の中は常にヒッチャカメッチャカ。
イヤイヤ期の酷いのがずーっと続いてる感じで常に目を離せない状態が続いて、我々親は精神的に疲弊している状態でした。
とにかく「普通の子育てとはなんだか違う」と感じてて、何かしらヒントがないかと本やYouTubeやテレビなどから知識を得て、この地獄から抜け出したいと思っていました。
そんな時、NHKの番組でこの言葉を耳にするのです。
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「あぁ、関わり過ぎてはいけないのか」
そう思えました。
とは言え、とても目を離せる状態ではなかったですが、あまりに子供の癇癪が酷いことへの恐怖で、逆に過干渉になり自分たちが関わり過ぎているんじゃないかと自問するきっかけになったのです。
そして、それまで考えた事もなかった、「子育ての目標」も考えるようになりました。
それは
「自立した人間を育てること」
当時は余裕などなく、格闘の日々でしたが、
大日向先生の言葉で、育児の向き合い方や遠いゴールまで考えることが出来たのです。
そして育児は「期間限定」だということも理解するきっかけになったのです。
おおひなたせんしぇー、ありがとうございます😢
#初ママ・パパは気ぃつけなはれや!
初めての育児は、可愛くて可愛くて色んなことが愛おしく思えるもの。
しかし同時に「こんなに大変だと思わなかった」という声もほとんどの夫婦が口にします。
初めての育児は、赤ちゃんの扱いに不慣れだったり、夜泣きで寝不足になったりで、それだけでフラフラです。
また女性の産後のケアも大事で、産後2週間くらいは女性は身体を休めることが優先されます。
その後も体調の変化や精神的な不調も現れるので、男性のサポートは絶対に必要だと思います。
ところが初めての育児の負荷は男性も同じ。
不慣れや寝不足で、フラフラで仕事に行き、集中できず、業務遂行に支障が出るのはこの時期の特徴です。
赤ちゃんの泣き声を聞くだけで、ナーバスになってしまう、
いわゆる「産後うつ」を患うこともあります。
「産後うつ」に対する女性のケアはもちろんですが、男性も「産後うつ」を患いやすいので注意が必要です。
このことを女性側は決して軽く考えないで頂きたいのです。
仮に育休が取れず、家庭でも奮闘し、仕事と収入の負荷を抱える男性は、ものすごく孤独です。
特に第一子で新生児期のパパは、育休取得はもちろんのこと、ゆっくり休みながら家事育児に向き合うことが必要だと思うのです。
あと、海外に比べてもの凄く足りてないというか、絶対に負担が軽減するのが、「ベビーシッター」です。
日本はどうしても夫婦ですべてをこなす事が当たり前で常識的とされていますが、海外では必ずしもそうではありません。
上手くベビーシッターを使い負担を軽減させて両立する事が多いのです。
日本ではベビーシッターによる虐待や性加害などの事件があり、ベビーシッターに対する不安感がまだあるのも理解しますが、海外に比べると意外とサービスの質が良いと思われます。
育児の負担軽減のために、ぜひ一考してみてはどうかと思います。
#男の育休なんか、あって、ねえもんだ。
一昔前から比べると、男性の育休取得率はかなり増えました。素晴らしいことです!
しかしそのほとんどは、生まれてから数週間、数か月くらいが大半で、一年以上、育休を取得した男性は100人に1人という統計もあります。
結論から言うと、日本の男性の育休期間はまだまだ短すぎると思うのです。
いわゆる「取るだけ育休」になりがちです。
新生児期の大変さを乗り越えても、育児はまだまだ続きます。
「産後うつ」を逃れても、はっきり言って、この新生児期に男性がやれることは限られていると思うのです。
これは一年以上育休を取得した僕の経験談に過ぎませんが、
実質のところ本当に育休が必要なのは子供が歩き始めた頃からだと思うのです。
共働き世帯だとちょうど奥様が育休を終えて職場復帰するタイミングだと思います。
待機児童の対象でなければ、保育園に預ければ、一応職場復帰が可能となります。
しかし、保育園に預けたら預けたで大変なのです。
子供が発熱すればすぐに呼び出され、その後病院診療するために休まざるを得なかったりするものです。
保育園など集団生活になると感染症のリスクが増え、
罹患すればその都度休まなければならないし、
その他にも、
やれ「予防接種」だ、やれ「定期健診」だ、やれ「様々な手続き」など、
子供にまつわることに時間を取られることは多々あります。
これでは仕事に集中できる時間は限られますし、
会社側からも継続雇用しにくいという事になりかねません。
いわゆる「子連れさま」呼ばわりされ、雇用側、管理職者側から敬遠されがちなのはこの時期からだと思うのです。
そうすると、
男性の育休のほとんどが出生後3ヵ月未満だという事があまり意味をなさないものだと言えるのではないでしょうか。
ウチの場合、子供の病院で僕が病院に連れて行くことは5〜6割あるのですが、どの病院に行ってもパパが子供を連れてきている数はまだまだ少ない印象です。
ほとんどはママが連れて来てるし、共働きならばママは仕事をある程度犠牲にしていると思われるのです。
この時期からを、お互い仕事の調整などが出来なければ、「女性活躍社会」など到底出来ないと思うのです。
長くなったので、ここで一曲どうぞ。(は?なんで?)
#子供の成長で変わるステージ
出産をしたところから子育てがスタートしますが、
実は「育児」と言っても、基本的には期間限定です。
どうでしょう。個人差がありますが、
手がかかるのはだいたい小学1〜2年生あたりから少しずつ大変な時期が過ぎていき、小学4〜5年生あたりから身の回りのことは大体手がかからなくなってくるんじゃないかと思います。
中学くらいには大体手は離れるんじゃないかと思います。
そこからは進学などがあるので別の意味(だいたいお金)で大変さが増しますが、
要するに仕事と育児の両立が大変なのは、身の回りの世話で手がかかる期間限定であると思うのです。
僕はこの時期の事を
「両立困難期」
と呼んでます。
ウチのように障がいを持つ子や医療的ケアが必要な子を持つ家庭はここでは一旦置いておきますが、両立が難しいと感じるのは、身の回りの世話がかかる期間限定だと思うのです。
逆に言えば、この期間に子供としっかり関わってなければ、もうその先アタッチメントもスキンシップも、また一緒に体験することも少なくなるんじゃないかと思うのです。
以前の記事であげたように、関わりが薄くそのまま大きくなってしまえば、僕のように父との長い確執が生まれかねません。
でも、この「両立困難期」をどうワークプランニングするかで、仕事の向き合い方も変わり、またその後のライフプランも価値的に築けると思うのです。
#3つの困難とプランニング
「両立困難期」を乗り切るには夫婦それぞれが仕事と育児をバランス良く出来ればベストですが、現実はそうもいきません。
では共働き世帯がバランスの良い育休取得の難しさは、どこにあるかを少し紐解いていきましょう。
ほとんどの理由は大きく分けて次の3つです。
①収入の確保
②勤務時間
③仕事の内容
もちろんご家庭や職種で違いはあるので、一概には言えませんが、僕がこれまで見聞きしてきたほとんどはこの3つです。
となれば、解決案はある程度明確です。
①収入の確保・・・支援金、副収入の必要性
②勤務時間・・・短縮勤務、あるいはスライド勤務の必要性
③仕事の内容・・・リスクダウンやタスクダウンの必要性
これらの解決案また詳しく書くとして、仕事にかかる負荷をいかに軽減させるのかは育児をする全世帯で個別に見直す必要があると思うのです。
しかし、これらの解決案は当事者の努力では到底クリア出来ない事ばかりです。
ここはぜひ全経営者の皆さまの理解を頂いた上で、産業医や労務管理や上司などと相談してプランニングするしかないと思うのです。
また、行政としては、正規・非正規に限らず、支援金などの支給を考えなくてはいけないと思うのです。
あと、プランニングの時に大事になるのが、重心をどこに置くかという事です。
育休は、根本的には「子供のケア」に沿って休業できることが大事だと思うのですが、「親のケア」も必要だと思うのです。
それは子供をケアする親の経験値や耐性によって、その時々で違ってくると思うのです。
となると、定期的にモニタリングしてリプランニングが必要になってくると思うのです。
北欧の国では女性より耐性が低い男性が育休取得を強制されることで、かなりナーバスな状態に追い込まれ、社会問題化して制度自体を見直す動きがあるのです。
それは、この経験値や耐性などを見て、「ケア対象」の重心をリプランニングする柔軟性が必要とされてきているからだと思うのです。
育休取得を経験した男性ならば理解頂けると思いますが、
正直「育児」より「仕事」の方が楽です。
だとするならば、ガッツリ育休取るよりも「仕事」の時間を作ることもメンタルヘルス的に大事かもしれません。
肝心なことは、育児と仕事のバランスです。
その重心を状況などに応じて、その人や家庭によって柔軟にプランニングできると良いのではないかと思うのです。
#育児は国と、あなたの会社の未来づくり
いずれにせよ「両立困難期」は、当事者だけでどうこうできる問題ではありません。
子供と保護者の状況だけでなく、会社側や保育園利用あるいは地域保育、そして行政も含めて、子育て支援に必要なそれぞれのピースとして、総合パッケージで考えて再構築する必要があると思うのです。
そして、この「両立困難期」は有限期間であると双方が理解した上で支援をプランニングできれば、「女性活躍社会」への対策だけでなく、ひいては
「少子化対策」
「働き方改革」
「子育て支援対策」
「労働者不足対策」
などの様々な社会課題の解決に向かうと、強く思うのです。
「子連れ様」という不平等感だけが際立つ社会になってしまわず、社会のバランスを保つことが最大の目的であり、そのための「育休制度」を考え直す必要があると思うのです。
今回はここまで。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
お気を確かに。
「少子化対策」の公聴会にて「男女共同参画」を強く訴える大日向先生 ↓↓↓
クソ面白くない資料↓↓↓
厚生労働省「仕事と育児・介護の両立に係る現状及び課題」
https://www.mhlw.go.jp/content/11901000/001045156.pdf
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