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記憶の栞と環世界的撮影 with 銀塩写真

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写真の記録も全てnoteさんへ一元化するためのマガジン。 記憶の栞は香り、写真、文章の3つで構成されていて、環世界を質量化するためにフィルムでひたすら撮影し続ける日々の記録。 …
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記事一覧

フィルム×AI×環世界の偏愛的行為が生む余白とアウラ

フィルム×AI×環世界の偏愛的行為が生む余白とアウラ

 フィルム写真撮影→DB作成→AI開発→画像生成 のオリジナルモデル構築のお話。(偏愛性が高いのでご共鳴できる方いればコメントください。)

自分がフィルムカメラで撮影した写真だけをデータベースにして、AIで画像を生成する環境づくりが完了しました!感動できる!!ネットの広大な海に流れていない情報。

自分で撮影したフィルム写真がまだ5,000枚程度しかないことと、AIは一旦DALL-Eベースに構築

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環世界と計算機と余白の交差点にある物語

環世界と計算機と余白の交差点にある物語

 最近深く読んだ本を整理しながら、日常において喜怒哀楽色々な感情を行き来する(感情は表出するというよりは自覚するだけ)ことで、自分の中で節目となるタイミングもあり思考が整理されてきたので、半年か1年先の自分に向けた記録を。

「スティグマのない社会を見たい」という目的は変わらないものの、明日死んでも良いように今日を生きる中で明日があるなら、どういう未来に自分がいたいかの解像度が上がってきた。そんな

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ルールが生んだ”失格” cf.「人間失格」

ルールが生んだ”失格” cf.「人間失格」

誰が誰を失格させるのか?

 以前、yohaku Co., Ltd. のnoteで「人間失格」を取り上げたので、私も改めて本を読み直していて一体「失格」とは何なのかを考えています。時代によってその基準も規定されるような気がしつつ、スポーツで「失格」という言葉を聞くのはルールメイクがあるからで、倫理と道徳と規範の違いについても考えていたのでその記録を。

太宰は小学生の頃から読み続けていますが、自分

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ネガとポジの往来をしながら

ネガとポジの往来をしながら

 カメラのフィルムにはネガがある一方でポジもあり。ソールライター然り様々な展示で見てきたポジフィルムの展示の美しさ。そんな憧れのポジ(リバーサルフィルム)というものを初めて試せたので記録へ。

反骨心がありながらも、利他的な人で、相対的な成功をしていなくても、絶対的な挫折を経験している人間こそ愛したい。そう考えた時に、一貫性のある表現者であり続けた山口小夜子さんの展示にポジを使いたく足を運びました

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資本と合理の傲慢さの中で余白をつくる” \n “

資本と合理の傲慢さの中で余白をつくる” \n “

 大切な人と明日も同じように会えるとは思わずに、明日も大切な人と自分の為に生きられるか分からないことに気づき続ける為に大切な余白を。道端で困っている人に声をかけられる余白を。そんなことを考えながら。

追記:yohakuの公式noteも始めました。

精神的、時間的、物理的な余白

 ここ数年、「余白」という言葉を自分の中で再定義し続けてきました。ビジネスの前線で生きていると、仕事や他人軸でしか承

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傲慢と善良と余白

傲慢と善良と余白

#傲慢と善良  が偏愛に刺さった。

 "結婚"という得意ではない(色々とすっ飛ばすと固定されすぎた社会的価値観に違和感が強い)テーマが続いたけれど、傲慢さと緩慢さ、そして善良を日々感じているなかで、それらに意識的になった瞬間の感情をデータに残すのは、石や木に自分の存在を刻み込んでおきたいという感覚に近い。

 読みたい本だけ持って、1人でキャンプしながら、明るい時間の殆どは川の写真を撮りながら、気

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猫、剥げかけ。小説の為に写真を撮りたくなった日。

猫、剥げかけ。小説の為に写真を撮りたくなった日。

 ストーリーセラーを読んで。少しでも興味深い人には大抵おすすめの本を聞く中で、普段は専門書や哲学書、古典を勧めていただくことが多い中で久々に小説を読みました。

 写真は記憶に栞を挟む行為であり、今の自分の感性の確認であり、環世界を質量に残しておきたい、唯それだけですが、素敵な文章に出会うとそれに合う写真を撮りたいと、そう思えたので記録しておきます。(今日の感覚を、将来の自分に覚えていて欲しい)

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What time is it. What is “Time”.

What time is it. What is “Time”.

 ホロコーストを知る裏側で、日本軍の歴史も紐解きながら、人がなぜ偏った思考に突き進むのかを振り返ることができたホーツーニェンのアート。テーマは”What is Time”

 考えておいたことのエクリチュール。

 連続的な時間の流れの中で、私たちは無数の非連続的な瞬間に出会う。その一瞬一瞬の間に広がる「余白」こそが、言葉では捉えきれない存在の本質を感じ取る場となるのかもしれない。

 写真という

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完璧な1日の終わりに。エンドロールで流れる全員の名前の先を想像した“PERFECT DAYS”という映像作品。

完璧な1日の終わりに。エンドロールで流れる全員の名前の先を想像した“PERFECT DAYS”という映像作品。

 ただただ映画を観ながら感じたことを、映画館の暗闇でしたためたメモの記録を読み返します。沈黙は金。もっと噛み締めるものがあるのは筆舌に尽くし難い点で微笑ましく思います。

 私が環世界を表現する為に使うフィルムカメラと多重露光写真と文章。それは確かに影であると気付かされ、全てのカットが最高の写真で構成されていることに唯々アートとして圧倒された映像作品であり、鑑賞後に完璧な1日を作ってしまう映画はは

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