Alexander mcqueen2005AW・2006AWコレクション解説「知りすぎた男」マックイーンとヒッチコック
マックイーンは,何を知りすぎた?
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招待状の謎
左は、アレキサンダーマックイーン2005年AWの招待状です。
右、ヒッチコックの「めまい」のポスターのオマージュです。
しかしマックイーンの招待状は,「めまい」のオマージュであるにも関わらず,左上には「知り過ぎた男」と書いてあります。
Alexander mcqueen2005年AWとヒッチコック「鳥」
さて、こちらは2005年マックイーンAWコレクション。
元ネタは、こちらのヒッチコック「鳥」からだと思われます。
Alexander mcqueen2007年AWとヒッチコック「鳥」と「サイコ」
さらに,こちらもマックイーンのランウェイより。
頭に鳥の羽がついていて、いかにも「鳥」からの引用ですね。
実際、以下のヒッチコック「鳥」の場面を見てください。
女優さんのスカーフの巻き方が、左の羽をつけたモデルさんと似ていることに気づいていただけますでしょうか?
しかし,このヘッドドレスの羽は「鳥」のカラスではなく,フクロウです。フクロウと言えば、同じくヒッチコックの「サイコ」。
幼い頃からバードウォッチングを楽しんできたマックイーンらしいですし,また彼は様々なヒッチコック作品からのインスパイアを得ていると考えて良いでしょう。
Punkなヘッドアクセサリー
なお、これらのヘッドアクセサリーや帽子は、フィリップ・トレイシー(PHILIP TREACY)によるものです。
フィリップ・トレイシーはステファン・ジョーンズ(Stephen Jones)の弟子。
*日本語では,スティーブン・ジョーンズと訳されることも多いです*
ジョーンズもマックイーンと同様セントマーチンズの出身で,我らがゴルチェ先生のランウェイの帽子を作っていたこともあります。
なんと,ゴルチェのランウェイに本人が出演したことも!
他にもStephen Jonesは,映画「ビギナーズ」にもエキストラで出演しているんですよ。
そうそう,ウチの社長も帽子を作っていたこともあるので,次の記事でご紹介しますね。
Alexander mcqueen2005年AWとヒッチコック「めまい」
また同じくalexander mcqueen 2005年AWランウェイのこちらは、招待状にもなっていた「めまい」からのインスパイア。
フラップポケットの形状と、映画の中で自然に出来ていた服のシワを,わざわざ再現したドレープをご覧ください。
alexander mcqueen 2005年 秋冬コレクションではこのようにヒッチコックからのインスパイアが見られます。
しかし、マックイーンはわざわざ「めまい」風にした招待状に、「知り過ぎた男」と書きました。
彼は何を知り過ぎたのでしょうか...?
弊社取扱中 ALEXANDER MCQUEEN
なお,弊社ではALEXANDER MCQUEENも取扱があります。
こちらは2006年秋冬,マックイーン本人がデザイナーをしていた頃の作品。蝶が舞い,ギリシャ彫刻の女性の顔がついた猛禽類が白骨標本を吊り下げる,城の廃墟の絵を天地逆転することで,エッシャーの絵のような情感が感じられます。
3:56-のこちらのモデルさんが着用しているものと同じです。
また,マックイーンのこちらのブーツも弊社取扱中のレア物。
このブーツは,1982年の映画ブレードランナーのこちらのブーツや
セディショナリーズのボンテージブーツなどからのインスパイアと思われます。
マックイーン本人がデザインしていた頃の品物は,現在では大変珍しく,またブーツについては,GUCCIと同じ工場での生産なので,木型,立体成型,縫製など全ての技術が最高峰。材質は,現在では滅多に見なくなった高級山羊革で,革紐なども全て同じ山羊革から作ったこだわりの美術工芸品としても価値の高いものです。
*もちろん,弊社は正規ブティックですので,すべて新品,正規取扱です。
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SNS担当 横井