![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/168774877/rectangle_large_type_2_b1a29305f92e5b7a46cdced6f189ebd5.png?width=1200)
【合格体験記】筑波大学芸術専門学群 ④〜ポートフォリオの作り方、費用、内容を一挙公開!〜
こんにちは!合格体験記全8回のうち、折り返し地点となる4回目となりました。いつも読んでくださっている皆さん、応援してくれている友人、ありがとうございます!
今回は、私が初めて体験した「ポートフォリオ作り」についての体験記を書いてみました。今回の記事では、
・ポートフォリオをつくる上で参考にした書籍
・ポートフォリオ制作時期・期間
・制作方法(編集、印刷、製本)
・制作にかかった金額
をまとめています!ぜひ最後までご覧ください。
1.募集要項を確認しよう
ここではポートフォリオと書いていますが、大学側から提出するように指示されているのは「芸術特技に関する作品写真」です。募集要項の出願に必要な提出物の一覧を見ていただければわかるように、ポートフォリオについてこのように記述してあります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173220784/picture_pc_202ffef51c4681b65cb6bc080494c359.png?width=1200)
この記述から分かることは、
・A4サイズの用紙で作成すること
・製本はホチキスで
・作品写真を印刷or写真貼り付け
・表紙に記名
だけなんです。
つまり、何枚までというような枚数制限もなく、レイアウトも自由にできます。用紙の種類の指定もありません。ほぼ「おまかせ」ですよね笑
しかし、一つだけ注意したことがありました。
お世話になった先輩や、オープンキャンパスの全体説明会の際にお話ししてくださった先輩のほとんどが「見やすいポートフォリオ作り」を強調していたので、私もとにかく見やすさ重視のポートフォリオを作ろうという意識で取り組みました。
2.参考にした書籍はコレ!
ポートフォリオ制作自体が初めてだったので、まずはポートフォリオって何?という疑問を解消すべくインターネットや本屋さんでポートフォリオの情報を漁りました。そんな中皆さんにもおすすめしたいなと思った書籍があります。
MdN編集部さんの「デザイン・クリエイティブ業界を目指す人のためのポートフォリオ見本帳」です。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173226300/picture_pc_c6802094e123c37595f3d513e88173be.png?width=1200)
〈商品概要〉
内定を勝ち取ったポートフォリオの実例32点掲載。
クリエイティブ業界で採用時に提出を求められるポートフォリオの基本から、採用担当者の視点で見た業界別のチェックポイントを、実際に内定を勝ち取った実例32点とともに解説しました。
グラフィック・WEB・プロダクト・インダストリアル(工業デザイン)・空間・インテリア・映像・アニメーション・ゲーム・キャラクター業界ごとに5つに分け、それぞれの業界で実際に採用されたポートフォリオの実例を紹介しながら、それぞれのジャンルで求められるポイントを解説しています。
また、就活の常識やポートフォリオ制作のワークフローやスケジュールについてまで、クリエイティブ業界就活のための基礎知識、最新のポートフォリオのつくり方や、造本や印刷についての情報も掲載しました。本書一冊で、クリエイティブ・デザイン業界への就職の基礎とポートフォリオ制作のコツがわかる一冊です。
これを読めば何も分からなかった私でも「行けそうな気がする…!(単純)」となるくらい分かりやすくておすすめの一冊です!制作の流れも一から解説してくださっているので、これに沿って制作すれば失敗することはないと思います。
Amazonや全国の書店でお買い求めいただけるようです。
3.制作期間・時期は?提出はいつ?
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173334331/picture_pc_156eea6571d3a55441c7657d6b0fff7e.png?width=1200)
募集要項を見ると、インターネット出願登録期間(10月下旬〜11月上旬)と出願書類提出期間(11月上旬)が重なっていることが分かります。ポートフォリオは出願書類に含まれるので、つまり、出願の時点(10月下旬〜11月上旬)にはポートフォリオを完成させなければなりません。
受験報告書などで確認したところ、高2の夏から準備を始めた人もいれば高3になってから準備を始めた人もいるので、取り掛かる時期は人それぞれだといえます。私は後者で、高3の10月から準備をしました。(かなり遅いと思います)
私の場合、制作期間は1ヶ月ほどで、その間に
①作品のリストアップ・掲載作品の選別
②作品の撮影・スキャン(一眼レフ等)
③作品の撮影データをパソコンで編集
④印刷・字入れ・製本
という流れで、制作を行いました。(先ほど紹介した書籍に詳しい作り方が載っていて、ほぼその通りに制作を行いました。)
4.制作方法・費用について
⑴ 作品のリストアップ・選別
まずは自分が掲載したい作品を簡単に箇条書きにして整理します。私は表計算アプリを使って学年ごとに受賞作品や携わった活動を整理しました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173337590/picture_pc_37848e6ecda378465e3a9153145b202f.png?width=1200)
リストアップしたもの全てをポートフォリオに入れるのは難しいので、ここからさらに選別をします。私は最終的に13作品を選びました。
⑵ 作品の撮影・スキャン
次に、作品を撮影またはスキャンし、データとして準備します。小さな作品や切り離せる作品はコンビニのコピー機でスキャンし(セブンイレブンで一枚30円でスキャン・データ化できます)、大きな作品は一眼レフを持っている先生に来ていただいて撮影していただきました。
⑶ データを編集
作品のデータが揃うと、編集作業に移ります。私はWordで編集をしました。ポートフォリオの構成は下記の通りになります。
・表紙(シンプルなもの)
・P1目次
・P2〜P11 仮名(臨書/創作 2点ずつ)
・P12〜P14漢字(臨書 3点)
・P15〜P20学校活動/地域活動/部活動での作品(6点)
計21枚
仮名をメインで練習してきたので、全国高等学校総合文化祭に出場した際の仮名作品に7ページかけてこだわりをまとめました。
また、仮名は古典を練習してきたことをアピールするために臨書/創作ともに全て細字作品にしました。大きさは半切〜2尺×8尺と大きめです。
漢字は全て臨書で、細字(半紙1/2)、大字(面積は全紙サイズ)、半紙作品2枚の3点を入れました。
また、募集要項に「作品写真を印刷または貼り付け」とあるので、文章は極力少なめに、説明が必要な部分は簡潔に記入しました。(展覧会名や賞など)
⑷ 印刷
ポートフォリオのデータが完成すると、次は印刷です。業者に頼む場合と自分でプリントする場合がありますが、今回は納期に余裕がなかったのでコンビニで自分で印刷しました。
使用したのはローソンのマルチコピー機。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173342838/picture_pc_226031c3c80d89656d2eba3017d20cf9.png?width=1200)
何種類か試し、厚さや質感が気に入ったので光沢紙(カラー1枚80円)で印刷しました。また、鮮明に見せたい仮名作品の拡大部は写真用紙に印刷し、光沢紙に貼り付けました。
サイズや印刷の濃さを何度か調整したので、かなり多くの枚数を数時間かけて印刷した覚えがあります。
正確な金額は覚えていませんが、写真用紙2L判を4枚、光沢紙を約40枚印刷したので、印刷費用は約4000円でした。その後郵便局の簡易書留・速達で出願書類を送ったので、+1000円ほど支払い、合わせて制作費用は約5000円です。
⑸ 字入れ
私の場合、印刷が終わってすぐ提出!ではなく、目次などの文字を全て手書きで記入しました。理由としては、(明記しているわけではありませんが)硬筆作品をポートフォリオに入れることができなかったので、硬筆もできるよ!とアピールするために自分で文字を書きました。私がお世話になった在学中の先輩も手書きで目次を書いたとおっしゃっていました!
⑹ 製本
ポートフォリオ作成もいよいよ大詰め、製本の工程に入ります。募集要項には「左上一箇所をホチキスで綴じる」と指定があったのでそうしようとしたのですが、市販のホチキスでは光沢紙20枚分の厚みを綴じることができません。
その日のうちに郵便局に行かなければギリギリの期日だったので、大急ぎで代用品を探し、奇跡的に巡り会ったのが「マックス デュアルクリップ」でした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173350628/picture_pc_9bc4d6a552cd6165c7e01e34fb93fb95.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173350629/picture_pc_ee32bd3fbdfae8e21fe95570d40f8bbd.png?width=1200)
普通紙を最大55枚まで綴じることができるこのクリップは、使い方に少しコツが必要なものの、簡単に使用することができました。
もしポートフォリオの枚数が多くなって通常のホチキスで綴じることができない場合は、デュアルクリップをおすすめします!
5.実際に提出したポートフォリオ
次に実際に私が提出したポートフォリオを公開します。ポートフォリオ作成の参考になれば幸いです。
以下の画像につきましては二次加工、無断転載、無断配布を禁じます。個人利用での保存は構いません。引用の際は私の方に許可を取ること、そして引用元の明記をお願いします。(個人情報保護のため一部モザイク処理させていただきます。)
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?