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【仕掛けろ!】「クチコミ」が売上げにつながる妄想は実現しない

商売において、評判や印象を人伝いに広げる「クチコミ」は有効だが、待っていてもそれが売上げにつながることはない、という話

「真面目に商売に取り組んで、あとはクチコミが広がれば売上げも上がるだろ」

今年に入ってから新しい施策を試していたが、トラブルになったため初心に返ると宣言した方がもらしたことばだ。

わたしはトラブった施策をもっと長い時間をかけて磨いてみてはどうか?と提案したが、今回の失敗で怖くなってしまったらしい。



「ラクな方法を考えずに地道に頑張らないとダメだね」

今は傷心中なのか控えめな発言だ。

そして思うのは、試した施策は決して“ラクな方法”ではなく、うまくいけば会社がもっと成長し、今よりも何段階もレベルアップできたのでは?ということ。



無責任に背中は押せないが、どんな施策やプロジェクトにも当然のことながら失敗というリスクはつきものだ。

むしろはじめのうちは失敗しかしないのではないだろうか?あきらめずに試行回数を重ねるうちに精度が上がり、気がつけば一定の成果を挙げている、とこんなものだろう。



失敗に対する耐性は人それぞれだが、また傷が癒えたころ、新しいチャレンジができればいいなと思う。



そして本音ではないだろうが、建設業においてはポロっとこぼしたことばの「クチコミ」とやらに淡い期待をよせてはいけない。

これは「宝くじが当たらないかなぁ」くらいあてにならないと考えた方がいい。



地道に頑張るのは前提として、その様子を自身で発信していかなければ認知されることはない。クチコミのような伝達を意識するなら伝わりやすいように工夫する必要があるのだ。

グーグルマップやポータルサイトなどのクチコミを促すならお客様に一言お願いしなければ書き込んでくれることは皆無。

たとえ「いい仕事だったな」と思われてもお客様の心の中で消滅してしまう。



どんな拡散も放置して、目の前の仕事に集中していれば自然発生的に広がると考えるのは都合が良すぎると思うのだ。

SNSや自社サイトなど表現の場は色々ある。あとは自身に向いている場で表現をし続けることで成果につながる確率は上がっていくだろう。

同じ地道を選ぶなら、本業の他に表現も地道に積み重ねていくことをおすすめする。

待っていても成果はやってこない。成果を挙げる行動を重ね続けるのみ