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【焦れ!】好調に潜む危機感を無視しない

商売において、好調不調の波はつきもの。好調なときほどその中に潜む不調の芽を意識する。好調なときほど悲観的に、という話

この2ヶ月ほどの売上げが好調だ。

さらに2ヶ月先までの工事も受注されていることから考えると、しばらくは目の前の仕事に集中できる期間のようだ。



いただいた仕事に集中して成果を出す。

その期間は売上げを確保することを一旦忘れることができるゆえ精神的にも安定する。

だが、それもしばらくするとこんな気持ちが沸き上がってくるのだ。



「こんな好調はいつまで続くのだろう?」



わたしが小心者であるからだろうし、何度も不調の波に飲みこまれたことのあるトラウマからきているのかもしれないが、好調が続くと必ず小さな危機感が顔を出す。

たとえば今の好調を俯瞰してみると、いくつかの取引先の売上げに依存していることが挙げられる。



既存顧客には信用に足る仕事を提供すべきだし、大事に関係性を育むは当たり前だ。

だが、その取引先はこの先も仕事を発注してくれるだろうか?

こればかりは何とも言えないが、可能性として何らかの理由で発注をいただけなくなる想定はしておくべきだ。



経営者(または担当者)が亡くなった、異動した、商売を閉じた、他に弊社よりいい業者がみつかった、などなど挙げればきりがないが、いずれにせよこちらの意図とはべつに関係性がしぼんでいくことはある。

だからこそ、既存顧客は大事にしつつ、それでも依存せず新規顧客の開拓に努めるのがベターだと思うのだ。



よって、好調不調で一喜一憂せず、淡々とやるべきことをやるというのが一つの正解。

残念ながら商売に明確なゴールは無いようだし、ひとつの目標に達しても、また次の目標があらわれる。

そうやっていくつもの波を超えながら成長していくしかない。



たまたま今好調なだけ、だから調子には乗れる気分ではない。

勝って兜の緒を締めよ(勝ってはいないが)、ではないが、油断せず用心せよ、と心のどこかで自分が鼓舞している。

現状はありがたいが、そのアドバンテージを有効にさらに地盤を固めようという気持ちだ。

良い時ほど冷静かつ悲観的にとらえ、次に備える行動を