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【現状把握】会社の「今」がわからないとペースが作れない

商売において、現状がどうなっているのかが把握できなければ改善のしようがない。正しく状況を把握することで見えてくる希望がある、という話

「何をすればいいのかわからないんです」というようなことを、今まで幾度となく経営者から聞いてきた。

普段弱音を吐けない立場ということもあり、このようなホンネが漏れるのは、酒に酔ったときか、いよいよ崖っぷちに立たされたときかのどちらかということが多い。



それまで人知れず悩みを隠してきたということだろうが、零細企業の経営者のほとんどは現状を把握できていない。

現状把握には決算書などの商売に関わる数字をもとにする、ということになるが、「決算書を読むのは苦手」という経営者も多い。



わたしも何度決算書に向き合い、心が折れたことか。ただ、今では何となくではあるが現状把握できる程度には読めるようにはなった。

ただ思うのは、苦手なら専門家にどこが悪いかを教えてもらえばいいじゃないのか?ということだ。

税理士や会計士など、関わっている数字のプロに内容を咀嚼して伝えてばいい。



売上げを上げればいいのか、利益を上げればいいのか、零細企業の商売なんて大体はそんなところだろう。

さらに細かく見ればもっと複雑な構造だろうが、現状が厳しいのなら、支出を抑えて収入を上げるというのが基本だ。



家計簿レベルで考えたとき、1ヶ月の収入が50万円なのに対し、支出が60万円なら毎月10万円の赤字である。

この場合、状態を好転させるには収入を副業などで10万円増やすか、支出を見直し10万円切り詰めるかの2択になると思う。

どちらが自身にとって簡単に実行できるかを考えて取り組めばいいのだが、増収しながら支出も切り詰める、という選択肢でもいいはずだ。



重要なのは、会社の健康状態を知ることである。

それによってケアする箇所は変わるし、強化すべき箇所も変わる。

コレステロール値が高いのに食事を改善せず、やみくもに筋トレをしても効果が期待できないように、会社も抑えるべきポイントで改善に取り組まなければ良くなっては行かないのだ。

まずは税理士か会計士に相談して、会社の状態をわかりやすく説明してもらうことからはじめよう。

正しい現状の把握から、改善ははじまる