【人徳】「この人の為なら」と思わせる人は勝っている
ここ1週間であるが、新規問い合わせが急増している。
その中での法人の問い合わせには様々な内容があり、その会社の態度がこちらの気持ちを左右することになる。
法人との取引きの場合、はじめの段階ではその会社の雰囲気を嗅ぎ分けることが重要になる。
ウェブサイトや電話での態度、必要であれば信用調査会社に素性を調べてもらうなどもするのだが、わたしの場合、感覚での取捨選択をしてしまうケースも多い。
問い合わせてきた段階はまだ取引きがはじまったわけではない。こちらが過剰に気を使ったり、下手に出るような姿勢を取る必要もない。
だが、結構な頻度でいきなり高圧的な態度で仕事をチラつかせてくるような会社がある。
もちろん、そういった会社はその時点でお断りしてしまうのだが、一方で一瞬でこちらの気持ちを鷲掴みにしてしまうような神客と出会うことも稀にあるのだ。
先日問い合わせをいただいた会社は、問い合わせのメールから丁寧であり、こちらをムダに働かせないよう配慮された詳細な資料を添付してくれていた。
その後、電話で打ち合わせをするも「初めての取引きでご心配でしょうから、しばらくは前金で対応させていただきます」と申し出てくれた。
このような条件はこちらから提案することはあっても、先方から申し出てくれるようなケースは珍しいのが現実である。
後日現場調査で顔を合わせた際も終始さわやかに対応していただき、最後には「暑い中ありがとうございました」と冷たいお茶を手渡してくれた。
ここまでくると、どんな業者であろうと「この人の為なら一肌脱ごう」という気持ちにさせられ、仕事モードのギアが一段上がるのが自然だ。
この振る舞いが板についていたこともあり、おそらく普段からこの姿勢で人間関係を構築していると思うのだが、結局のところ長期的に見てもこの姿勢を身に着けている人が勝ち続けていると思うのだ。
根本からこの姿勢をインストールしなければこのような対応はむずかしい。なぜなら表面上でうまく振舞ったところでボロがでてしまうし、自然という領域まで達するには心底その振る舞いが大事と思う必要があるからだ。
久しぶりに神客とご縁があった。いただいた仕事で価値を出すこともそうだが、この会社からはそれ以上の見習うべき学びがありそうだ。