見出し画像

ゴルフパフォーマンス! 飛距離を伸ばす最適な方法とは!?

はじめに

今回はゴルフについて説明したいと思います。

画像1

なぜゴルフか?

最近何度目かのゴルフブームが来ています。

また、ゴルフは幼少期~老年期まで幅広く実施できる数少ないスポーツです。

パフォーマンスアップに悩まれている方も多いかと思い調査してみました。

一般的なパフォーマンスアップはCHSで計測する

ゴルフのパフォーマンスは研究論文ではクラブのヘッドスピード(CHS)で検討します。

これはCHSとハンディキャップレベルが高い相関関係にあるため、一般的にCHSで測定されています。

画像2

また、CHSが上がることは飛距離が伸びることを意味します。
ゴルフの競技特性上ボールを遠くに飛ばすことは、カップに近づくことですので、打数が減少することになります。

では、『CHSを上げるためトレーニングは何か?』説明していきます。

プロフェッショナルの比較では?

PGAプロゴルフファーのCHS決定要因は?

画像3

① スクワットジャンプ(SJ)の高さ

② 座った状態でのメディスンボール投げ(SMBT)の距離

③ 立位で身体を回旋させるメディスンボール投げ(RMBT)

の距離この3つが要因です。

①と②はすべての年齢に関係なく相関関係にありましたが、
③に関しては30歳代以上のみ相関関係が認められました。

①~③に関してはゴルフスイングに関わる筋肉を合理的に評価していると考えられます。

CHSとSJの関係について、
30歳未満と30歳代のCHSとSJを比較した際、30歳未満のグループのほうがCHSは大幅に速く、SJは高く飛んでいます。
これは30歳未満のほうが下半身有意でスイングしていることを示唆しています。

画像4

よってSJを高くする➡飛距離が伸びるとも言えます
SJを高くする方法で興味がある方はYouTubeでご覧ください。



CHSとSMBTの関係について、
年齢別のグループ間で差は認めなかったため、30歳代は上半身有意でスイングしていることを示唆しています。
年齢とともに筋力は衰えるものであり、下半身の筋力が低下を上半身で補完していると示唆されます。

画像5

つまり大胸筋を中心としたトレーニングが必要です。

CHSとRMBTの関係について、
30歳代のグループのみCHSと相関関係にありました。
これは回旋の力は下半身➡上半身に力を伝達する役割だと考えられています。

画像6

伝達する強度が一定程度ある場合、伝達する目的を果たせているため、それ以上の力があってもCHSに影響を与えないと述べられています。
つまり今回の対象者は熟練プロゴルファーのため、スイングの回旋筋力と技術が一定以上あるためCHSの決定要因に成りえないと述べられています。

ではアマチュアではどうか?

プロゴルファーのCHSとRMBTは決定要因では無いと書きましたが、アマチュアではどうかを調べてみました。

画像7

2021年のレジスタンストレーニングとCHSの関係のレビューの中、特異的トレーニングの中で唯一紹介されていた研究はRMBTのトレーニングでした。
研究結果の中でアマチュアゴルファーの飛距離は7.1%向上しCHSは15.9%向上しています。
アマチュアレベルでは回旋トレーニングは有効であると示唆されます。

トレーニング

研究で紹介されたトレーニング内容です。
1~4週は3㎏のメディスンボールで実施します。
5週以降は5㎏のメディスンボールで実施します。

画像8

この動作で注目すべきは外腹斜筋です。
2~6㎏までのメディスンボールが効果的と述べられてます。
また、重量を軽くしてウォームアップとしても効果的と述べられてます。
参考にして頂ければと思います。

まとめ

 ゴルフパフォーマンスアップはCHSアップ
 CHSアップにはレジスタンストレーニング有効
 熟練者にはSJ!
 非熟練には回旋トレーニング!

少しでも参考になればフォローとスキをお願いします!!!

理学療法士 稲吉直哉

参考文献

Choi W, Kim T, Oh D. Effect of weight ball throw training on weight shifting of lower body, head speed of club, and driving distance in amateur golfers. J Korean Soc Phys Med 12: 111–117, 2017.

Aaron Uthoff, Lesley M. Sommerfield,Andrew W. Pichardo. Effects of Resistance Training Methods on Golf Clubhead Speed and Hitting Distance: A Systematic Review. Journal of Strength and Conditioning Research 35(9)/2651–2660 2021 National Strength and Conditioning Association

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?