シーズンで変わる登山の注意点
人が歩くこんな場所でも簡単に雷鳥を見ることが出来るというSNSを見てしまうと”自分も撮影したいから登りに行こう!!”と思う人も多くなると思います。
がしかし
『残雪期は雪が少ないから
軽アイゼンやチェーンスパイクなどの
軽装備でも大丈夫だろう』
なんて甘くみないでください!!
もしこの雷鳥パラダイス"蝶ヶ岳"に登るのならば
梅雨明け前は上高地側からのコースが安全なのですが
マイカーでは上高地に入れないのでバスに乗り換えて上高地入りしそこから登山口まで歩き登山をし
バスに間に合うように下山するという日帰り登山はとても難しいので
一泊から二泊の余裕のある山行が出来る人にしか登ることができないんです。
(今回も小屋泊で年配の方が登ってきていました)
しかし
安曇野側の登山口(三股口)にはマイカーで入れ4時間ほど歩くと山頂に到着できて日帰りが可能なので
初心者らしき方も登るようになってきました。
しかし
安曇野側(三股コース)は雪が残る時期には滑落し山岳遭難になってしまうような危険な場所がいくつもあるんです。
何年か前にライブでSNSに動画を配信しながら富士山に登っていた方が遭難してしまったことがありましたが、登りは簡単な装備でもなんとかなるのです。
"問題は下り"
雪も緩みべちゃべちゃになり歯の少ない軽アイゼンや短いチェーンスパイクなどでは効かなくなり転倒の恐れも出てきてしまいます。
もし転倒をして滑ってしまうと急斜面ではピッケルがないと止めることが出来ないほどスピードが出てしまうのです。
蝶ヶ岳ヒュッテのSNSでも毎日注意点を発信してくれているのですが↓
梅雨明けをして登山道の雪も完全になくなり
夏山になってしまうと、どこからのコースでもしっかりと整備された初心者でも歩きやすいコースになるのですが
そうなると雷鳥さんも暑くてガスっている時にしか顔を出してくれなくなるんですよね
という事で
毎年何度もこの山に登りに行く自分なのですが
梅雨明け前に重いテント泊装備を背負って登り安全に帰って来れるという自信がいので、まだ一度も挑戦できていないんです。(重い荷物を背負っているとバランスを崩しやすい)『いつかはやってみたいけど』
7月も中旬になりそろそろ雪も完全に溶け
待ちに待った
”夏山シーズン”到来です。
雷鳥さんとはタイミングが合わないとお会いできなくなりますが、あの絶景を眺めながら至福のひとときを過ごしたい!!
ゆっくりテント泊で行きたくなってきました。
どうか