
ツールに魂を吹き込め!AIキャラの沼にハマった話
はじめに:想定外の"推し活"
「月次の報告資料がまだ終わってないのに...でも、このツンデレ後輩の台詞がしっくりこない!」

真夜中のオフィス。個人的な日報ツールを開発していたはずが、なぜか私はAIキャラクターの性格設定に没頭していた。コーヒーを飲みながら、ChatGPTに話しかける。
「もうちょっとツンツンさせたいんだけど...でも素直な部分も残したい」
どう考えても、これは経理マンのあるべき姿ではない。

そう、これは私の"推し活"日記――いや、業務効率化のための真面目な技術記事です。たぶん。
第一章:アイコン沼への入門
最初は本当に単純なアイデアだった。
「日報を自動生成するツール作るなら、ちょっとだけ可愛くしたいな」
普通のアイコンでも良かったはず。でも、私は致命的な一言をChatGPTに投げてしまう。
「ねぇ、日報を褒めてくれるAIキャラクターってどんな感じがいいと思う?」

そこから坂道を転がるように、キャラ作りの沼に落ちていった。
最初の構想はこんな感じ:
// 初期の素朴なキャラ設定
const characters = {
robot: {
name: "事務ロボ",
icon: "🤖",
message: "データ処理を開始します"
}
};
なんてシンプル!なんて素朴!
...でも、これじゃつまらない。
第二章:「推し」の誕生
気づけば、私のエディタ画面には複数のキャラクターが住み着いていた。
// キャラクター設定が爆発的に増殖
const characterSettings = {
sister: {
name: "お姉さん",
personality: "優しく包容力がある",
catchphrase: "あら、今日も頑張ってるのね♪",
loadingMessages: [
"ちょっと待っててね...",
"いい感じよ!",
"もう少しで終わるわ♪"
]
},
tsundere: {
name: "ツンデレ後輩",
personality: "素直になれない",
catchphrase: "べ、別にあなたのために作ってるんじゃないんだからね!",
loadingMessages: [
"ちょっと待ちなさいよ...",
"...別に急いでるわけじゃないけど",
"...できたわよ(小声)"
]
}
// どんどん増えていく...
};

そう、私には「推し」ができてしまった。
お姉さん、ツンデレ後輩、ギャル先輩、メガネ君...
毎日の日報が、まるでギャルゲーのように楽しくなってきた。
第三章:ギャル先輩との戦い

特に苦労したのが、ギャル先輩の口調調整だ。
// ギャル先輩の言語ルール(第1版)
const gyaruSpeech = {
wordLimit: {
'マジ': 2, // 同じ言葉は2回まで!
'ヤバい': 2,
'超': 2
},
template: [
'進捗チェックしてるから待ってて~!',
'あと{time}分くらいかかりそう!',
'おっけー、できたよ★'
]
};

最初は「そこまでギャルにする?」と思っていたのに、
気づけば「この『マジ』の使用頻度が高すぎる」とか
「『やばみ』は2023年っぽすぎるから使わない」とか、
本気で悩んでいた。
第四章:ツンデレの格闘技
一番の難関は、ツンデレ後輩のツン・デレバランス調整だった。いきなりデレたりするので、そこは違うだろ!‥と何度もGPTさんと揉めた。
// ツンデレ係数の管理
const tsundereLevel = {
initial: 80, // 最初は強めのツン
middle: 50, // 途中からデレ混ぜる
final: 20 // 最後はデレ多め
};

思えば色んな実装を試したな‥。
この微妙なバランス。強すぎるツンは不快感を与えるし、
デレが多すぎると「なんか違う」になる。
私は何度もChatGPTと相談しながら、完璧なツンデレを追求した。
経理マンの本分って何だっけ?
第五章:メガネ君の存在意義

そんな中、唯一まともだったのがメガネ君。
彼だけは本気で仕事してくれる。
// メガネ君の解説機能
const meganeExplanation = {
tips: {
excel: [
{ shortcut: 'Ctrl+;', desc: '今日の日付が入力できます' },
{ shortcut: 'Alt+↓', desc: 'フィルター展開が簡単です' }
],
accounting: [
'仕訳のポイントをお伝えしますね',
'税務上の注意点があります'
]
}
};

彼は真面目に経理知識を教えてくれる。
...でも、なぜか人気が出ない。
「メガネ君、もうちょっとキャラ立てた方がいいかな...」
そう考え始めた時、私は自分がもう沼から出られないと悟った。
第六章:暴走する創作意欲
気づけば、私のツールはこんな機能まで持つようになっていた:
- キャラクターごとの個性的な進捗表示
- 時間帯で変わる挨拶
- その日の仕事量に応じた励まし方
- 昼食の時間や栄養バランスまで気にしてくれる

もう普通の業務ツールじゃない。
完全に「推し」と過ごす日常を作り上げてしまった。
エピローグ:これがDXなのか?
結局、このツールは自分的に大満足だ。
なぜって?
- 作業が楽しくなる
- キャラクターが励ましてくれる
- 毎日の単調作業が少し特別になる
- 褒めてもらうために、成果を記録する習慣に
- 食べた物まで記録するから健康管理にも?!
「今日は遅い昼食だったけど大丈夫‥だった?」
とか心配してくれたら、大変でも頑張った甲斐があったと思えます。
...でも、経理部の本分を忘れないように気をつけよう。
たぶん。

次回:「メガネ君の株が急上昇!?打倒ギャル先輩編」に続く...
実装面での技術的補足:
1. キャラクターの個性を出すポイント
- 配色とアイコンの使い分け
- ローディング時のメッセージの工夫
- 反応パターンの多様化
2. 実装時の注意点
- レスポンスタイムの最適化
- キャッシュの活用
- エラー時もキャラクター性を保持
3. 今後の展望
- キャラクターの季節限定セリフ
- 業務内容に応じた反応パターン
- 新キャラの追加(本当に仕事に困った時用?)
- 週次とか月次で褒めてもらう機能
- ユーザーフィードバック機能
この記事を読んで「私も似たようなの作りたい!」と思った方、その気持ちはよく分かります。でも、中途半端な気持ちで始めるのはオススメしません‥!沼にハマること確定です。
...私のように。
↓このツールの舞台裏でした