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あひる日記

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#赤穂緞通

日曜に地元朝市に行くまっとうな暮らし

日曜に地元朝市に行くまっとうな暮らし

今日は朝から備前福岡の市という朝市に行ってきました。刀鍛冶が研ぎをしてくれるというので、前々から行きたいと思っていたのです。

眩しいばかりの五月の朝、ブルーラインという自動車専用道路の終わりにあるメタセコイアの群木を横目に(秋には黄葉がとても綺麗)、

入り組んだ入り江のヨットハーバーや鄙びた漁港を横目に、

辿り着いた小さな朝市。
でも内容は素晴らしくて、若いお兄さんが一人で手作りしているコチ

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ひぐらし引きこもり日記16 五月

ひぐらし引きこもり日記16 五月

定点季節観察の柿の木はすっかり葉っぱが濃ゆく大きくなって、向かいの鹿久居島がもうすぐ見えなくなる。山はつつじが咲き終わって藤が盛りになった。

今日は久しぶりに出かけて予約されたお客さまのお相手をしてきました。
お客さま3人とスタッフ2名、マスクをして距離を取って接客。
ついでにオンライン展示会の打ち合わせ。ゆる~い販売体制の赤穂緞通ですが、6月に予定していた展示会が無くなったので重い腰を上げまし

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持続可能な生活

持続可能な生活

5年以上前にオーダーしていただいた段通を遂に仕上げた。受注した時は色々抱えていたので、「5年後になります」と念のため長めの納期を言ったのだが、まさかそれ以上かかるとは思ってもいなかった。
とにもかくにも終わった!しばらく羽を伸ばしたいところだが、世の中はコロナウイルスのために大変な事になっている。都会では家から出るのが憚られて人目が気になるそうだ。この辺りには人目はないが行きたいところもないので、

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いつもと変わらない日々

いつもと変わらない日々

ことしの暖冬で例年3月下旬の父の命日に咲く白木蓮が満開になっている。

暖かくなれば咲くのに何の不思議もなく、桜開花情報を毎日チェックしてヤキモキしている自分が馬鹿らしくなった。馬鹿らしいといえば万一コロナに感染した時のことを考えて(私はインフルエンザにも罹ったことがない免疫力の強い人間だから症状が出なくてウイルスをまき散らしてはいけないと思って)毎日の行動範囲を寝る前に確認していて、こちらも馬鹿

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地元ってなんなのかな?

地元ってなんなのかな?

工房ひぐらしの4人のメンバーは実は赤穂生まれは一人もいません。
大阪、加古川、神戸、たつので生まれ、縁あって赤穂緞通の織り手になりました。この記事を書いているのは神戸生まれで姫路に暮らしながら赤穂に工房を構えている者です。

赤穂の地元の人から見ると私たちは他所から来た人なんですが、関東から見ると同じ兵庫県人ですよね。私自身は大阪、京都、神戸、赤穂と住み暮らしました生粋の関西人です。仕事や旅行で他

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どんなに忙しくても花見には行かなくちゃ!

どんなに忙しくても花見には行かなくちゃ!



「敷き伸し」完了!
工房六月の花くい鳥と合同で一畳用敷き伸し板使いました。敷き伸しとは、機から降ろした緞通を釘で板に打ち付け、水をかけて経糸横糸に揉み込んである糊を溶かして天日でパリッと乾燥させて形を整える工程です。
冬場なら3日以上乾かしますが、春爛漫の陽気なので1日半で乾くなと見込み、待ち時間に尾道方面お花見へ出発。

尾道は2年前にもお花見に行ったのですが、この街は後を引くというか、次か

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いまさら京都って素敵だと思う

いまさら京都って素敵だと思う

京都への納品ついでに(というかイベントに合わせて納品日を決めたのですが)あこがれの地山科にある春秋山荘での「狐の嫁入り」という不思議なお茶会に行ってきました。時折雨がぱらつき時折日が差すまさに狐の嫁入りなひと時。

お目当ての一つはあたりに生えている竹で組まれた庵茶席。
森の庭で放置竹林問題に取り組んでいる身として、気になるスペースであります。

お道具も素晴らしくあたりの風景も素晴らしく、久しぶ

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瀬戸内文化って実は激しい

瀬戸内文化って実は激しい

一見穏やかな自宅前の海
のんびりと見えますが、大潮が近づき海がザワザワしてきました。
我が家は海辺の二十数軒しかないない集落にあって、ここに大阪からやってきた父親は瀬戸内海賊の隠れ里だと言っていました。周りの海は浅瀬だらけの複雑な地形で、潮の流れがきつい時には10ノット以上になるかんじ。ここに船で乗り付けられるのはよっぽど腕の良い船乗り=海賊
海賊って支配者側から見た名前で、中央権力の言うことを聞

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