ひらいた扉に入ってみたら|生後6ヶ月目のふりかえり
ようやく体重が妊娠前に戻った。6ヶ月くらいかかると聞いてたけど、ほんとに6ヶ月かかったわい。
生後6ヶ月目の成長ダイジェスト
ずり這いでどこまでも冒険していく。机の下とか窓の近くとか、掃除が行き届いてない&埃がたまりやすいところに向かっていくので服がめっちゃ汚れる。赤ちゃんルンバ。
台所に立つときはリビングに背中を向けるので娘の動きが見えない。静かにそろりそろりとこっちに向かってきてる時があって、パッと振り向くとピタッと止まる。だるまさんころんだの起源はこれなの?
ゴボウとレンコンがお気に入りのようでずっとあぐあぐしている。根菜好きって、渋いな。茹でても固いからほとんど食べれてないんだけど、ずっと握りしめて離さない。逆にスプーンはポイポイ落とす。
離乳食はじまってからのオナラとウンチがこれまでと違う次元にいった。乳酸菌フレイバーが恋しい。
生後3ヶ月頃から夜通し寝てくれててとても助かっていたのだけど、ここに来て夜泣き開始。月齢的なものらしいけど、寒くなってきたのもあるのかな。ごはんが足りてないのかな。どうしたらいいんだろう。とにかく眠いっす。
父ちゃんが遊んでくれる時の方が爆笑することが多くて、ちょっと嫉妬。
「虎に翼」が終わってしまった
4ヶ月くらいほぼ毎日見てたことになるのか。米津玄師のオープニングは娘も覚えたんじゃないだろうか。
これまでに朝ドラをちゃんと見たのは「おかえりモネ」だけなので比較の仕様がないけれど、「虎に翼」は物語の時間軸が長く、登場人物が目まぐるしいスピードで歳を取ったり亡くなっていく。たくさんの命がつながれてきて、たくさんの人たちの奮闘があって、今がある。
生まれたばかりの小さな命を抱えながら見るには思うところがありすぎて、結構な頻度で泣いた。最終回なんか冒頭から既にウルウルしていて、はるさんの登場で涙腺崩壊した。
風刺がふんだんに盛り込まれていて、どこを切り取っても面白かったんだけど、印象に残ったメッセージをめちゃくちゃ雑に言うと「世代交代しようね?」と「安全なとこで文句ばっか言ってんじゃねーぞ」です。
新生活はじまる
寅子たちから「自分の人生を生きるべし」と背中を押されながら、10月から大学院に通いはじめている。
0歳児を育てる自分が大学院に入った事の顛末は以前noteに書いた通り。4月の入学と同時にこの半年間は休学していた。
私の通うのは、京都大学大学院の地球環境学舎 生態系連環論分野(Global Environmental Studies, Ecosystem Linkage Lab)というところ。
その背景にはこの約9年ほどの中山間地での暮らしと世界旅で感じたことが大きく影響している。
一昨年世界を巡って各地の農場に滞在させてもらう中で、気候変動の影響をもろに受けてる農家の危機感や、気候変動や渇水への対策として農業の在り方が変更を迫られている状況を見聞きした。
ペットボトルの水は高いし、家庭の飲み水も買わないといけない国々がある。改めて自分の暮らしている環境がいかに水も土も豊かであるかを噛み締めた。透き通った川が流れ、川の水を引いて米をつくり、落ち葉を集めればその堆肥で作物を育てることができる。
でもそれも今現在の話であって、今後も維持される保証はないし、状況は悪化しつつあるとも思う。豊かな里山環境を次世代につないでいくためにできることを模索したい。子どもが生まれて、その思いはさらに増した。この子が大きくなる頃、気温は、生態系は、本当にどうなってしまうんだろう。
そんなことを考えながら見つけたのが、今の大学院。ぎりぎり通学圏内(なのか?)で、森里海連環学を扱う研究室があると知り、勢いで扉を叩いてみたのが去年の初夏。
週2で京都へプチ留学
後期から復学して、1泊2日で京都へ行くことに。
シラバス(懐かしい!)を睨めっこして、2日間にできるだけ詰め込むことにしてゼミと授業2科目4コマを受けるスケジュールを組んだ。
授業は4月入学の人たちとはスケジュールの組み方が違うのか、10月入学の留学生が多い。というか私以外全員留学生。アメリカ、オーストラリア、ドイツ、インドネシア、中国、等々。授業も基本英語で、何この逆留学状態。
今期受けている授業は地球環境政策・経済論と地球環境技術論。複数の教員によるオムニバス形式の授業で、ざざっと早送りで関連領域の概観を掴んでいく感じ。
学部生の時は90分授業が長くて辛くてたまらなかったのに、90分×2コマがあっという間に終わる。関わってきたプロジェクトや暮らしの環境と親和性が高い、というのが大きいんだろう。経験と知識が結びつくから理解度が違うし、今関わっているプロジェクトを意識しながら聞ける。
不動産契約とか行政行為とか、10代の頃は呪文を唱えてるようにしか思えなかったけど(法学部卒)、今聞いたら面白いんだろうなぁ。社会人経験してから大学に行くの、本当いいと思う。
週2京都で授業、週1〜2仕事、週2〜3ワンオペ育児という自分でもちょっとわけわからないスケジュールになっている。
大変そうだね…とも言われるのだけど、今のところは楽しいの方が優っているかな。課題が増えてくるとそんな余裕もかましてられなくなるんだろうけど、今は専門書がずらりと並んだ図書館で各々の世界に没頭している人たちを横目に、自分の興味関心のままに本を開く時間がなんとも尊い。何より自分が選んだ道だ。
大変なのはむしろ夫で、丸々2日間ワンオペをしてもらっている。特に最近は夜中に娘が起きて泣くので負荷が高いと思う…。感謝の意を示すべく、せっせと京都土産を買って帰るのが日課ならぬ週課。
ちなみに育児中という視点で地味に辛いのが、搾乳。4〜5時間ほど空けると胸が張って痛くなってくるので、移動や授業の合間に搾乳しないといけない。幸い、私の所属する院では女性研究者・院生専用の多目的室が備えられていて、そこへ行けば落ち着いて搾乳することができる。これはありがたい。
大学構内を歩いていると、小さな子どもを自転車にちょこんと乗せて颯爽と駆けていくお母さんの姿をしばしば見かける。先生や職員の方かな。お互いがんばりましょう…!と心のエールを送りながら、ちょっと目を細めている怪しい人がいたら私です。
何はともあれ、新生活のはじまりはじまり。