マガジン

  • 蒸留所紀行 アイルランド編

最近の記事

蒸留所紀行 アイルランド編04 ロー&コー蒸留所

2019年6月、ギネス・ストアハウス(Guinness Storehouse)のすぐ裏に創業したロー&コー蒸留所(Roe & Co Distillery)。 アイルランドの首都ダブリンでは、 ティーリング蒸留所(Teeling Distillery) ダブリンリバティーズ蒸留所(Dublin Liberties Distillery) ピアースライオンズ蒸留所(Pearse Lyons Distillery) に次ぐ4番目の蒸留所であり、その全てが旧歓楽街リバティーズ地

    • 蒸留所紀行 番外編 ポチーンとBán Poitín

      Poitín(ポチーン) Poitín(ポチーン)との出会いはダブリンのとあるバーだった。 Poitín(ポチーン)は穀物、乳清、テンサイ、糖蜜、ジャガイモなどから成る、アイルランドの伝統的な蒸留酒である。 アイルランド語のpotaをその語源としており、その名の通り小さなポットスチルで蒸留される密造酒だった過去を持つ。 まだアイルランドがイギリスに支配されていた時代、徴税人からPoitín(ポチーン)を隠すアイルランド人に対抗して、1661年チャールズ2世はPoití

      • 蒸留所紀行 アイルランド編03 ダブリンリバティーズ蒸留所

        ダブリンリバティーズ蒸留所(Dublin Liberties Distillery)、ティーリング蒸留所と背中を合わせて稼働しているこの蒸留所は2018年に創業、翌2019年に生産を開始した。 これまで蒸留所紀行 アイルランド編ではリバティーズ地区(The Liberties)の蒸留所を取り上げてきたが、次回のロー&コー蒸留所(Roe & Co Distillery)がこの地区4番目にして最新の蒸留所となる。 リバティーズ地区はダブリン都心部の南西に位置する旧歓楽街、ダブ

        • 蒸留所紀行 アイルランド編02 ピアースライオンズ蒸留所

          2017年、ピアースライオンズ氏と妻のデアドラ氏が聖ジェームズ教会を改装してオープンしたピアースライオンズ蒸留所(Pearse Lyons Distillery)。 このピアースライオンズ氏、アメリカはケンタッキー州に位置するタウンブランチ蒸留所の創業者でもあり、新ミドルトン蒸留所で研究者として働いていた事もある。 前回のティーリング蒸留所(Teeling Distillery)同様、ピアースライオンズ蒸留所も旧歓楽街のリバティーズ地区(The Liberties)に位置

        • 蒸留所紀行 アイルランド編04 ロー&コー蒸留所

        • 蒸留所紀行 番外編 ポチーンとBán Poitín

        • 蒸留所紀行 アイルランド編03 ダブリンリバティーズ蒸留所

        • 蒸留所紀行 アイルランド編02 ピアースライオンズ蒸留所

        マガジン

        • 蒸留所紀行 アイルランド編
          3本

        記事

          蒸留所紀行 アイルランド編01 ティーリング蒸留所

          蒸留所紀行 アイルランド編と題したこの記事の初回に相応しい蒸留所、例えばミドルトン蒸留所も候補になり得るだろうが、折角ならアイルランド観光の拠点となる首都ダブリンはティーリング蒸留所(Teeling Distillery)から始める事とする。 2015年6月、同蒸留所はジャック・ティーリング氏とスティーブン・ティーリング氏によってオープンした。 この2人は1987年にクーリー蒸留所(Cooley Distillery)をオープンしたジョン・ティーリング氏の息子である。ジョ

          蒸留所紀行 アイルランド編01 ティーリング蒸留所