見出し画像

日本の卵がなぜこんなに安いのか?|海外の卵は1パック600円!

日本の卵が安い理由

日本のスーパーの卵の価格は、10個で100円ちょっとですが海外(欧州)の卵は、10個で600円は当たり前です。
なぜ、こんなにも価格が違うのでしょうか?

今回は、その理由を解説していきたいと思います。
また、卵を買う際の選び方も紹介したいと思います。

卵の基本(赤玉の方が高級なのか?)

日本では白い卵が一般的で、赤玉が高級卵で栄養価が高いと思っている人もいるかもしれません。また、卵の黄身の色が濃い方が栄養価が高いと勘違いしている人もいるかと思います。

しかし、卵の色や黄身の色で栄養価はさほど変わりません。
では、なぜ卵の色や黄身の色に様々なものがあるのでしょうか。
実は、

卵の色 = 鶏の羽の色
黄身の色 = 餌の色

で卵の色は決まります。
「黄身の色が濃いとおいしく見える」というイメージがテレビなどで定着してしまったため、卵を餌で着色しないと売り上げが伸びなくなってしまいました。

画像のように、米を主に食べさせた卵はレモンイエロー(左側)になり、とうもろこしやパプリカを食べさせるとより濃い色の卵になります。

結論から、赤玉も白玉も栄養価はあまり変わりはなく選ぶ基準にはなりません。では、どのような基準で卵を選べば良いにでしょうか?


日本の卵は、なぜ安いのか?

卵を選ぶ基準の前に、日本の卵がなぜ安いのかを解説します。
日本と外国の養鶏場の1番の違いは、環境です。
養鶏場の環境には、以下の種類があります。

平飼い「鶏を地面に放し飼い」
開放ケージ「ケージには入っているが、太陽光も空気も入る」
窓ありケージ「ケージ飼いで窓がある」
窓無しケージ「ケージ飼いで窓もない」


外国(欧州)の養鶏場では、平飼いが主流です。
また、鶏の餌や環境などに関する法律もあるため日本に比べて価格が高くなります。では、日本の養鶏場はどうでしょうか?

平飼いの鶏


日本の養鶏場では、窓無しケージでの養鶏が一般的です。
日本の養鶏場では、平飼い割合が5%しかなくそれ以外が95%を占めています。スーパーで売られている、10個100円の卵は、窓無しケージで育てられています。
そのため、日本の卵は外国に比べて安価なのです。

窓無しケージ


卵の選び方

では、どこを見て卵を選べば良いのでしょうか?
基本的な選び方は、

環境と餌

です。では、それぞれのポイントを見ていきましょう。



・環境

先ほど上でも紹介しましたが、養鶏場別の値段は、

平飼い「10個600円以上」
開放ケージ「10個350円以上」
窓ありケージ「10個100〜200円」
窓無しケージ「10個100円」

です。できるだけ開放ケージより上がおすすめです。
鶏の飼育環境が悪いと、鶏にストレスがかかり栄養価も低くなってしまいます。
逆に、ストレスフリーの卵は、ビタミン、ミネラルが豊富なため美肌や健康にも繋がります。


・餌

見極めるポイント二つ目は、餌です。
スーパーで売っている安価な卵の餌には、遺伝子組み換え(GMO)のとうもろこしや大豆などが使われており、発がん性があります。

また、ケージ飼いの養鶏場ではストレスがかかり病気にもかかりやすいため餌に抗生物質やポストハーベスト(PH)が混ぜられています。
これらの餌を食べていると、自然と餌に混ざってしまいます。
食べたもので、体ができているように卵も食べたもので作られているため、卵のえさを選ぶ基準にしましょう。

「卵アレルギーの人はこれらの抗生物質に反応している可能性もあります。」

見極めるポイント

①価格
上にも書いたように基本的に、育てる環境によって価格が決まっています。
逆に言えば、価格を見れば養鶏場の環境が大体わかります。
「10個350円以上」
を選ぶようにしましょう。

②ラベルの表示
育てている環境に自信がある卵のラベルには、
・ケージフリー
・NoN-GMO
・PHF(ポストハーベストフリー)
・薬剤不投与
・餌にこだわり

などと堂々と書かれています。ラベルを見て見極めるようにしましょう。


まとめ

今回は、卵の選び方について紹介しました。
本当に良い卵は、臭みがなく、安い卵に比べてすごく美味しいです。
お金に余裕のある方は、ぜひ卵にこだわって食べてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?