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世界 is 半導体 with 下心②

『2030半導体の地政学』の読了後感想文です。

そして、この記事は2022年9月末に書いていたのに、なぜか下書きでほったらかしてたものになります。
なんで放置していたのわたし!という感じですが、、
過去の遺物ということで、ここで消化しておきます。

最近また半導体関連株があがってきているのでね。
成仏させるにはいい機会かなって。

この本読んでから、さらに半導体株を買い増してたので、現在は50%超えの利益がでてます。
RSIがもっと上がるまでは保有しておくマイルールなのでまだ売りませんけど、、
売却後は新NISAにごそっと入れておくか、はたまた積立資金に回すか、買い増し資金として温存じておくか、、、今からなやみますね。


話がそれました。
さて、興味のある方は、以下から本文です。
2022年9月末の文面ということを念頭に、どうぞ。





なんで、半導体って不足してるん?


とにもかくにも「簡単に作れへんのよ!」ってことが、全体を通して各所・随所にありありと書かれてました。

そもそも半導体って精密機器。

「精密」なんです。

簡単にホイホイと作れないんです、って言うのを再確認。

だから、IPベンダー(基礎)・設計(ファブレス)・組み立て(ファウンドリー)、、、どこをとっても、まーあ、参入障壁の高いこと。

つまり、A社がだめでもB社でいいじゃーん!って簡単に乗り換えができる、競合がいっぱいいてくれるような業界ではない。

替えが効かない。

これが、企業優位性にどんだけ必要なことか!

強みとは!コアコンピタンスとはまさに!みたいな。

、、、あ、脱線しそう。笑

この辺は、経営学系の本読み直したときにでも触れることにして、、。


とにかく「今日、王将行ったし、来週は来来亭いくかー」なんてことが出来ない。

あたりまえですが。

ほぼオンリー1ばりのステークホルダーばーっかり。

改めて思ったけどすごい業界です。

(その中でも、TSMCがまじで別格。)

そんで、かえが効かないってことは希少性が高いと言うことなので。

シリコンサイクルとか、災害系の懸念からきちゃう、素材類の過剰な囲い込みが起こってしまって、、

不足した(というか今もしてる)感じ。


特に火災とか天災系が、まーじでヤバかった。

上に書いたけど、半導体関連の会社とか工場って、色々パクってちゃっちゃと作れるようなもんじゃない。

まじで貴重。

そんな工場が燃えるの。

そんな会社が停電になるの。


、、、お分かりいただけただろうか。(某心霊番組ボイス)

▼火災や天災たちをざっくり年ごと表記

2020年10月
宮崎県の工場で火災(旭化成)

2021年2月
米国テキサスで停電(半導体受託生産の拠点)
米国オースチンで停電(サムスン・NXPコンダクターズ)
ドイツのインフィ二オン各工場で停電

2021年3月
茨城の工場で火災(ルネサンスエレクトロニクス)
台湾で渇水
台湾の工場で火災(TSMC)

こういう物理的なダメージがシンプルにあかん。

企業の死活問題に直結なもんだからさ、、、

いっぱい確保しておかなきゃ!

いっぱい発注しとかなきゃ!

半導体の奪い合い勃発★


しかも、半導体業界自体には元々「シリコンサイクル」ってのもあって。

(シリコンサイクル:半導体業界の需要と供給の追いかけっこ。
半導体関連の設備投資代はバカみたいに高いから、「欲しい言うてはるし工場つくろかー」って簡単にできない。
でもいざ、工場作っていっぱい欲しそうなもの用意したよ!ってなっても、その頃には需要がなくなっちゃってて割安で売らなきゃいけない、、需要って読めないもんだね、ツラ。とかが4年周期ぐらいで起こってるらしい。)

需要ってよめへんなぁ、ってこと。

発注する人
「半導体、いっぱい欲しい!」

売る人
「いえーい!いっぱい売りたい!
 今持ってる設備で乗り切りたいけど、、
 無理やなー作れる量は限界があるしなー。。」

発注する人
「え、作れる量にに限界がある?
 なんとか欲しい。
 買えるかわからんのは、マズイ。
 とりあえず多めに発注しとこ、、。」

売る人
「しゃーないなー、工場もう一個作るか、、。
 金かかるなー泣。」

(工場完成)

発注する人
「あー、今はそんな要らんし、ちょっとだけ発注しとこか」

売る人
「おまっ、、、(#^ω^)
 工場増やしたから作りすぎたやん、、
 在庫出るから安売りせなあかんやん、、」

発注する人
「今度はいっぱい買うわ!」

売る人
「げっ、その量今は無理かも、、」

、、エンドレス

ってのが、4年ぐらいのサイクルでおこる。

これが、半導体業界内のサプライチェーン各所で元々起こってて。

しかも、起こりすぎて、余剰に素材・機材とか確保しすぎて、もはや無駄がごろごろ発生しまくってる企業がいっぱいある。

ぶっちゃけもう、何が何だかな状況。



、、、いや、そら、色々足りひんなるて!!!!

もう、泣きっ面に蜂とはこのこと。

ほんで、余計に「もっと発注しとかな!」ってなってしまうやん。

半導体の争奪合戦。

って言うのが。

ばっくりと、去年くらいから引きずってるゴリゴリの半導体不足の背景やったんかーと。


まじカオスやけど、腹落ち!!



なんで、半導体系の株が爆上がりしてたん?


2021年に爆上げしてましたけど、、

ざっくり、コロナからの利下げで元々ハイテク全般が上向きやったところに、半導体業界にはお国の補助が山盛り入ったから、ってところまでは理解してました。

ただ、、その補助内容についてとか、背景とか各国動き方の背景とかがまるっと書いてあったのでこちらも腹落ちできました。

結論、半導体は軍事産業に直結してるから、えげつない囲い込みが始まってて各国が躍起になってる。

だからお金がいっぱい出るんですね、、。

桁がすごい。

もー、具体的なイメージできないもん。笑

とにかく、アメリカは台湾の半導体製造最先端であるTSMCの工場を自国内に誘致してて(ここで山盛りのお金を補助してる)どうやら来年(2023)に完成予定らしい。

アメリカの工場では、そんな最先端のチップを作るわけではないみたいやけど、それでも10ナノ程度のチップの量産をアメリカ国内でたくさん用意できる状況は、地政学的に強くなるのは確実。

兎にも角にも、台湾にほとんどのTSMCのモノ・コト・技術がある状態では、台湾のお隣の中国が何してくるかわからん状況ではアメリカにとってリスクが高すぎる。

チップの性能次第で軍事が傾く、ひいては国安全保障が駄々崩れる懸念が見えた状態で、手を打ったって感じ。


あっ、もちろん!
日本国内にも半導体工場の建設誘致されてるようで、、。

他国ほどお金出せないけど。笑

熊本に工場ができる予定らしいよ。

あとは、TSMCの関連でいくと、、、
日本の場合は東大と研究開発してるんですって。



やっぱ米国、エグいわ。

やりかた、エグいんっすよ米国先輩、、、って感じです。笑

っていうかやっぱトランプさんがエグい。

去年は「制裁制裁ってうっさいやつやなー血の気多いおっちゃんやなぁー」なんて眺めてたんですが。
事情が事情やったのね、、、って理解できました。




まぁドキュメンタリーとか朝ドラみたいな臨場感でとても面白かったんです。




【雑に結論】

半導体、一瞬で爆増!っていうのは厳しいけど、
衰えることはないな(確信)


(ここにアマゾンリンク貼っておきたいw)

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