生徒に伝える睡眠時間と時間管理
お越しいただきありがとうございます。
受験コーディネーターの廣川です。
56回目の投稿です。
今回は、受験対策として生徒に伝える話を書いていこうと思います。
大前提として受験生には時間がありません。限られた時間の中で効率的に学習していくためにはどうすればいいのか、そこで大事なことを伝えていきます。
睡眠の取り方
先ずは睡眠です。対象は中学生が多いので、中学生に話すことを書いていきます。成長期真っ只中なので、基本的に眠いのが普通です。やらなければいけないことがあるのに、ついつい寝てしまうようなことがあるのが中学生です。でも、だからといって眠ってしまえば学習出来ませんし、課題を提出出来ないかもしれません。課題提出は現状ではマストですし、提出しないと評価が思い切り下がります。
ではどうすればいいのか?
生徒は現在、何時に寝て、何時に起きているでしょう? これが決まっておらず、様々となっているとしたら、これが問題です。油断をすると眠ろうとする中学生の身体に、決まっていない睡眠時間は、常にいつでも寝られる状態を身体に引き起こします。つまり一日中眠い身体の出来上がりです。
これでは、授業や自主学習に集中しにくくなりますので、いくら時間を使っても結果に結びつきません。もう一度聞きます。
ではどうすればいいのか?
それは就寝時間、起床時間を決めることです。睡眠時間は、7時間は取りましょう。記憶の定着率を上げるにはそのくらいの時間が必要です。もちろん身体や脳の回復にもです。睡眠の世界的権威である柳澤先生は8時間とおっしゃっていますが、学習時間の確保のためにも7時間がギリギリなとこでしょう。
それでも、どうしても眠くて仕方がなかったら、10~15分だけの仮眠ならば影響はありません。それ以上になると、しっかりした睡眠になるので、また一から脳を起こす作業が必要になります。しかも睡眠を分割することになり、やはり一日中眠い身体へ移行してしまいます。
大事なのは、睡眠を分けずに、決まった時間に7時間続けて眠ることです。個人差があるので、睡眠時間は大体7時間と思ってください。これをひと月続けると、眠さのメリハリが出てきて、集中しやすくなります。身体に睡眠時間を覚えさせて、違う時間に眠らないんだというリズムを作ります。
そうなれば、多少の眠さを感じても、集中力が続きにくくなることは少なくなります。固定睡眠の身体を作りましょう。
学習時間の管理
次に学習時間の取り方ですが、高校入試の試験時間は40~50分なので、この時間で区切ります。いくら集中が続いているようでも、50分以上続けるのはよくありません。試験時間は、受験者の集中出来る時間にしてある説があったりしますが、自分が見ていても40~50分で集中力が切れる時間だと思います。だから、50分学習して、10分休憩するのがオススメです。
そして、受験生の生徒に勧めるのが、予定表ではなく、行動表という自分が何をしたのかを記入することです。(下のファイル)
これは、ダメな人間である自分が、中学生の頃に何とかして自分の学習を管理しようと考えて始めたもので、その数年後に大脳生理学の本で、『行動を記録すると自然と思っている方向へ、軌道修正出来る』とありました。一時期流行った食べたものを記録するだけの「レコーディングダイエット」も、そのひとつだそうです。
この行動表がしっかり書けていて、成績が伸びなかった生徒は今までにひとりもいませんでした。自分でも実証していますし、生徒でも結果が出ています。
やり方は簡単です。ノートやルーズリーフを縦に四等分に折り、ノートの一行を10分として、やったことを記入するだけです。あくまでもやったことをです、予定ではありません。サボったらサボった通りに何行も取りますし、学習ではやったことも、「数学ワークP29」とか書きます。これが科目の偏りも気付かせてくれます。
受験生は残り時間が少ないですが、ぜひ試してみてください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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