青春が人だとしたら、きっとこんな声だ。
今日のタイトルは、数年前、キャッチコピーの公募の際思いついたコピー。
個人的に気に入っていたものの、テーマに合わなかったので長らくスマホのメモ帳に書き留めておいたが、お蔵入りにするのももったいなくて、思いついたときのエピソードと合わせて今回のタイトルに。
去年久々に会った友人とのドライブ中、高校時代によく聞いていたBUMP OF CHICKENのメーデーを流した。
十数年ぶりに聴いた声は、昔と変わらず少しざらついていて、一生懸命で…。なんだか懐かしくって耳と脳みそがくすぐったくなった。
音楽を聴いた瞬間、その曲が自分の側にあったときのことを思い出す。香りと同じで、音楽にもプルースト効果があるんじゃないかと思う。
小さな頃、ガンガンにエアコンが効いた真夏の車の中で聴いたサザンオールスターズや宇多田ヒカル。
ギターを始めたての時に辿々しく爪弾いたスピッツ。
初めて自分のお小遣いで当時の最新アルバム「5296」を買ってライブに行ったコブクロ。
高校の時、カレンダーをめくりながらアルバムの発売日を心待ちにしたポルノグラフィティ。
真冬の早朝5時。まだ暗い中、部活の朝練に行くために自転車を立ち漕ぎしながら聴いたRADWIMPS。
後輩が「この曲、好きなんですよ」と聞かせてくれたスキマスイッチ。
大学の同級生といつかMVを作ろうと夢を膨らませたback number。
想い出の中にあった歌声を聴けば、すぐに「あ、この歌。○○が昔カラオケで歌ってたよね」「このアルバムが出た時、そういやあのドラマにハマってたよね」と、話が弾む。
「青春の声」は人それぞれ違う。
だからこそ、それを共有できる友達と今でもこうやって笑い合えるというのは、とても幸せなことだと思う。