
北の旅人 2022春 浦幌滞在記
↑前回の記事はコチラ
ハハハホステル
1日目。朝6時に伊達を出発し、襟裳岬経由で延々と走り続けてハハハホステルに17時にチェックイン。
SNS上で#リペリのとんてんかん日記の形で宿が出来ていく様子を逐一拝見していたし、ドット道東のメンバーである友人のしっしーがイメージキャラクター(?)な役割をしていたり、4月に伊達に来てくれた日本一周中の友人令和の伊能忠敬こと平井君がヘルパーをしていたり、ずっと行ってみたいと思っていた場所でした。
1日目は小松さん、2日目はありささんに温かく迎えていただきました。お客さんに対して過度に干渉しすぎない部分が旅人目線からはとても過ごしやすく感じ、そうとはいえこちらからの何気ない会話や質問には優しく答えていただいてとても感謝しています。
設立の経緯からしても、旅と日常の狭間にあるハハハホステル。旅人と浦幌の人が垣根なく交流できる唯一無二の空間でした。


本棚も充実しています。ヘルパーの平井君曰く、ホステルを開業する際にクラファンの要領で皆さんから本を募ったとのこと。「自然の郷ものがたり」、「ドット道東」などが冊子で、しかも製作の裏話などを伺いながら読めるのは貴重です。

部屋の雰囲気も良く、ワーケーションしに来るだけでも価値のあるところだと思って過ごしていました。今度道東に来るときもぜひぜひ拠点として利用したい!
スパカツ
JR根室本線帯広~釧路間のちょうど真ん中あたりに位置する浦幌。
JRの駅があることから駅前は飲食店が豊富です。
1日目は「お食事処栄」さんで名物スパカツ。
道東にあまり馴染みのない自分にとって初めて食べるスパカツ。
一日運転し続けた体をチャージさせてきました!

留真温泉
浦幌には名湯留真温泉があります。市街地からは16kmほど離れた山の中にあるため1日目はハハハでシャワーのみで済ませ、2日目の夜に利用しました。

結論からいうと人に全力でおすすめしたくなる名湯です。
これ目当てにまた浦幌に来たくなるくらい。
長風呂が苦手な自分にとって41~43℃のお湯は湯加減がちょうど良く、普段よりも長く入っていられます。アルカリ性のお湯なので肌も綺麗になり、
露天風呂も森の中で星空を眺めながらという…最高に開放的な時間を過ごせます!
風呂上がり、ロビーで「浦幌炭鉱跡」の地図を発見。
浦幌には昔炭鉱があったらしく、浦幌に数ヶ月滞在しているホステルのヘルパー平井君でも行ったことがないらしい。
釧路に現役の太平洋炭鉱が残されているように、音別の山奥など道東にも知られざる炭鉱の歴史があるのです。
特別廃墟好きというわけではないけれど、せっかく来たし明日朝早く行ってみよう!と平井君と合点し、留真温泉の湯にほぐされたまま2日目は眠りについたのでした。
浦幌炭鉱
3日目。ハハハを出る日。
街を挙げて「おてつたび」的な事業が進む浦幌町。GWだと時期が被っていませんでしたが、第一次産業体験もバリエーション豊富で面白そうでした。

8時、炭鉱跡へ。中心部から車を20分ほど走らせた山中にそれはありました。
平井君と一緒に突き当たりまで砂利道を進みます。






浦幌炭鉱の閉山は1954年。空知の有名な炭鉱に比べるとかなり早くに閉山しています。時代的にまだまだ木造の建物が多かったせいか、現存する建物跡は入り口付近のアパート跡を残すのみでした。
季節柄、針葉樹の森の中に立つ桜の木が映えます。
おそらく元来ある木ではなく、当時住んでいた人が植えたものだと思われます。人の痕跡が少なくなる中、桜の木は毎年咲き続け、かつてここに人々が住んでいたことを静かに語り続けるのでしょう。


かつての生活の痕跡を辿り、二人ともしんみりとした気持ちになりましたが、現在の浦幌の街の盛り上がりを知っているからか過去は過去としてしっかり学ぶことができたように思います。
9時。帯広に用事があるという平井君を乗せて浦幌を後にしました。
温かく迎えてくださった全ての浦幌の皆さんに感謝しています!