#12 【3-3】体重増加～うつ病のせい？～
私も若い頃(20代)は167cm/50kg前後と、スリムな体型だったんですよ。
会社が東京にあったときは、アパートから駅まで徒歩、満員電車、駅から会社まで徒歩と、嫌でも毎日運動になっていましたし、若いうちは基礎代謝も高いですしね。
しかし会社が地方に移転して車通勤になると、私も30代になり、体重は60kg前後にまで増えてしまいました･･･。
まぁでも、まだ60kgですよ。
しかし、うつ病になり、あまり動かなくなると一気に体重は増え、過去最高値は80kgまで増えたこともありました。
（現在は71～72kgです。）
うつ病になると太る、うつ病の薬を飲むと太る、という話をネットなどでよく見かけます。
実際はどうなんでしょうか。
うつ病になることで体重変化はあるのか
うつ病になると、急性期は何もできなくなり、ご飯も食べれなくなってしまう場合があります。逆に過食になってしまうという場合もあります。
動けないのでエネルギー消費量はどちらも同一です。
エネルギー供給量は、食べなければ減少しますし、食べれば増加します。
確かにうつ病が原因なのですが、「太った」「痩せた」というのはエネルギー消費量と供給量の差がもたらした結果ですよね。
うつ病になるとエネルギー消費量(基礎代謝量)が変化するとか、食べたもののエネルギーが変化するとか、そういうことではありません。
ですので、急性期を過ぎて回復期を迎えると、ご飯も食べられるようになり、体重も元に戻るようになりますね。
ここで身体を動かさなければ、先ほどのエネルギー量の差により、今度は太っていく方向に向かっていきます。
従いまして、「うつ病になることで体重変化はあるのか」という問いに対しては、「変化はあるが、それはエネルギー供給量と消費量の差が以前から変化した結果であり、うつ病そのものが体重を変化させているわけではない」
と考えることができますね。
精神科の薬を飲むと体重変化はあるのか
では、うつ病などの治療に用いる精神科の薬を飲むと体重変化はあるのか、という問題。
これは、注意事項として「本剤の投与により体重増加を来すことがあります」と書いてある薬があります。
世の中には多くの薬がありますが、私の経験では「オランザピン(商品名：ジプレキサ）」がこれに当たります。
私の場合は抗うつ薬では今ひとつ元気にならないなぁという時期があり、それを補うために処方されました。
これを服用したら、とても元気になりましたね。
同時に、今まであまり食べれなかったのに、食欲旺盛になり、今までの分を取り戻すかのようにバクバクと食べるようになりました。
ここで注意したいのは、オランザピンを飲むと「食欲旺盛になる」ということであって、「太った」ということではないということです。
結局ここでも、先ほどのエネルギー供給量と消費量の関係は変わらないので、食欲旺盛になればエネルギー供給量が圧倒的に増えるので、結果太ってしまうというわけです。
だったら食べるのを我慢すればいいじゃないかと言われそうですが、おそらくですが、とても我慢できるレベルではないです。
とにかく、食べたいんです。で、食べちゃうんです。
だったら運動すればいいじゃないかと言われそうですね。
その通りなんですが、これはその人のこれまでの運動習慣などにもよりますし、もともとうつ病になって動けない状態だったので、急に運動っていうのは無理です。
なので、結果として太ってしまって、「ジプレキサを飲むと太る」ということになるわけです。
結局、エネルギー供給量と消費量の差として考えていいのではないかと思います。
なので、太りやすいと言われる薬を飲むようになったら、運動しましょうということなんですね。
年齢は関係するのか
年齢と体重変化は、大いに関係すると思っています。
実際、私は今、これまでの人生の中で最大級と言っていいくらい運動しています(笑)
ロードバイクとウォーキングです。
ロードバイクは趣味ですが、ウォーキングはかかりつけ内科の医師に言われたからです(笑)
またどこかでお話ししたいと思いますが、ロードバイクは2018年に始めました。そして半年で一気に8kgくらい痩せました。
しかし2019年1月に転倒して右肩を激しく骨折･･･。
その後はリハビリなどを1年くらい行い、その後は新型コロナや仕事が忙しくなったりしてロードバイクから離れていました。
で、今年2024年にまた乗り始めたわけですが、2018年と比較して、全然体重が落ちないんですよ･･･。
歳を取れば取るほど、体重は落ちにくくなるようです。
若いうちの6年のブランクと、私のようなおじさんの6年のブランクでは、基礎代謝も異なりますし筋肉の作られる量も異なりますので、運動して痩せたいなら若ければ若いほど良いんだと思います。
でも、おじさん/おばさんになっても、やらないよりはやった方がずっといいので、気になる方がいらっしゃいましたら、無理のない範囲で、運動しましょう。20分くらいの散歩でも十分効果ありのようですよ(^_^)/
今日もとりとめもなく書いてしまいましたが、それでもここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。