☆10年苦しんだうつからの大逆転☆
人生倍返しなんてもんじゃない、5倍、10倍返しをおみまいしてやる! うつは心の中に咲く花 6
さて、ひょんなことからバイオリンのT先生に連れられて行った先の整体院におられたのがスタイル抜群のP先生(もちろん美人です)。枕(楽ちん枕といいます)を手に入れたときに、よかったら、とその整体院のパンフレットもいただきました。
ふむふむ、と家に帰って読んだ私。おー、しっかり規則があって、料金を払っておおいばりで良くしてもらおう、というものとは真逆の、本当によくなりたい人だけいらっしゃい、自分の体は自分でよくするもの、それにはあれこれ・・と、なかなかの内容が記載されていました。
うーん、どうしよう、と実は1か月くらいびびって放置していたのですが、せっかく手にした楽ちん枕の使い方がわからないのではもったいない。清水の舞台から飛び降りるつもりで、P先生に電話してみました。P先生は私を覚えていてくださって、じゃあ来てみる?ということになり、いざ出陣!(といっても家から3-4分の距離です)。
P先生の御髪は金髪から赤になっていました。はへー!(その後緑→金→赤と目まぐるしく変わることに気が付きます。でもその時はさほど驚きもしなかったのは、感情がまだ目覚めていなかったからです)では、始めましょう、はい、と言うことで、P先生のもとにも通いだしました。
もともとうつで体中こりこりになっていた私、特に肩の痛みと腰の痛みが強く、顔なんて90度回るくらいでした。喜怒哀楽も一時完全に失っていたので、別段面白いことも悲しいこともあまり感じないし、2-3か月も通えばそれらが少しは良くなればいいかな、くらいのつもりでいました。この時点ではまだカウンセリングにも通っていたし、バイオリンもあるし、整体も加わって、なんだか会社員のときより数段忙しい生活が始まりました。
P先生は私をうつ扱いしないからね、とおっしゃって、楽ちん枕の使い方の基礎からレッスンです。予約制でしたが、前の生徒さんがまだ終わっていないときには、座って待ちながら、部屋中を眺めていました。面白い文字でいろいろ人生にためになる言葉や詩のようなものが張ってありました。斎藤ひとりという方の本がたくさんあって、それがとても心にしっくりきて、それもよく読んでいたので待ち時間は気になりませんでした。それから、まず最初に靴を置くときに、ほかの人の靴も黙って揃えよう、というような張り紙があり、ここではそうなのだな、と思って、自分の靴すらばらばらに置いていて平気だったのに、なぜか人様の靴まで揃えるようになりました。これは見事に習慣づいて、今我が家の玄関の靴は最小分だけが出ていて、いつも揃っています。ありがたいことです。
レッスンというものは最初が肝心、なるべく続けてきてほしい、これる?という先生のお誘いに、心の中では「きゃー!(お、お、お金・・」と叫びましたが、なぜか口では即座に「はい」と言っていたそうです。そして1週間に3回通ったこともありました。幸いその時夫は普通に出勤していたので、いちいちどこへ行く、と報告せずに昼の時間は自由になっていたのでできたことでもあると思います。本当にタイミングがよかった~。
いつも先生は私の小さな声の「おはようございます」に「おはよー!」と大きな声で挨拶してくださっていました。特に指導はされませんでしたが、だんだんと、では私もなるべく大きい声を出そうと、必死の覚悟で「おはようございます!」と叫ぶようになりました。普通の人が聞けば、ごく普通の挨拶だったと思います。それくらい私の声は小さかった。
レッスンでは、体の動きにやりやすいような言葉がついていて、ある日は間寛平風に、ある日は瀬川瑛子風にやってみなさい、と見本を示され、笑ってしまうこともしばしばでした。先生も笑いながら「上手上手」とほめてくださるので、おだてられれば木に登る本性の私はせっせと木に登って喜んでいました。そうです、喜んでいたのです。何も喜べなかった私が!ここに来ると楽しい!ということに気づいたのです。日に日に通うことが楽しみになり、最初に目論んだ2-3か月はとっくに過ぎていきました。
続きはまた。