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芙蓉
2024年10月11日 16:12
9月9日、日も落ち始めた朝霞の夕暮れに私はいた。キャンプ道具と服一式、何かあっても簡単な故障ならすぐに直せるくらいの工具、パンクした時のチューブ、大量の煙草、夜にフラッシュバックする苦しい記憶から逃れて早く意識を失えるためのウイスキー。そろそろ走行距離が6万キロになろうとしているCT125に半ば無理やり詰め込み、親に挨拶を済ませた。「一日一回は今いる所の写真送るんよ。家族みんな心配しとるけ