マガジンのカバー画像

芙蓉寫眞館

214
わたくしが日々お寫眞に収めましたものをこちらで寫眞帳としてご紹介させて頂きます。
運営しているクリエイター

2019年6月の記事一覧

鳩さへも鳴かずにをりて梅雨の月

ごきげんよう。 6月29日は作曲家の滝廉太郎さまの忌日ということでぱらぱらと楽譜を捲っていた…

2

四阿の遠きを眺む菖蒲かな

ごきげんよう。月日が流れるのは早いもので、今年ももう半分が過ぎてしまいますわね――。 七…

6

夕立や仕舞ふ小判のしとどなり

ごきげんよう。6月27日は明治4年に新貨条例が制定されまして、「圓」という単位が本邦で初め…

4

鰹にも弱きものありはたゝ神

ごきげんよう。本日6月26日は「雷の日」だそうで、その由来は延長8年(西暦930年)に平安京…

4

夕立や馬車鉄道の音高き

6月25日は明治13年に東京馬車鉄道が開業した日だそうですわ。 新橋―日本橋間ですから距離とし…

5

林鐘の慈雨降る四季や小夜曲(アイネクライネ・ナハトムジークで10句乱詠)

ごきげんよう。本日6月24日は音樂の音を「ドレミファソラシド」で表すという方法が考案された…

6

アイネクライネ・ナハトムジーク10句乱詠

前句付7句(アイネクライネ・ナハトムジーク) 俳句のやうなもの3句 林鐘の慈雨降る四季や小夜曲 アイネクライネ・ナハトムジーク 明易や背筋伸びたる蓄音機 アイネクライネ・ナハトムジーク 五線譜の伊独日英サンドレス アイネクライネ・ナハトムジーク 親戚の集ひて唱ふ夏念仏 アイネクライネ・ナハトムジーク 鶯音入る蓄音機滲みたる アイネクライネ・ナハトムジーク サリエリの震へし指や虎が雨 アイネクライネ・ナハトムジーク 夕立やカーテンコールのやうに アイネクライネ・ナ

河骨の影ほど強き黄色かな

今日パラパラと歳時記を捲っておりましたら、面白い名前の草本に行き当たりました。そのお名前…

5

夏至の日や音遠かりし日向雨

ごきげんよう。 本日は夏至ということで、お昼が最も長い日でしたけれども梅雨雲りの一日でし…

5

明易し炎火を纏ふ本能寺

ごきげんよう。 本日6月21日は、1582年に本能寺の変が起きた日だそうですわ。 旧暦ですと天正1…

5

まどろみや背を預けたる夕端居

ごきげんよう。今宵は端居にて「何もしない」をしてまいりました。 その「何もしない時間」の…

4

茅の輪組む鳥居に夏の服を着せ

ごきげんよう。 今日はわたくし神社に立ち寄りまして「茅の輪潜り」をしてまいりました。 ちょ…

6

梅の実の色よりなほ爽やぐ香よ

ごきげんよう。季節が進むのは早いもので気がつけば七十二候「梅子黄(うめのみきばむ)」にな…

5

唱歌『螢の光』を公開いたしました

皆さまごきげんよう。本日は螢の季節ということで、唱歌『螢の光』を歌ってまいりましたわ。 元はスコットランド民謡として知られております『Auld Lang Syne』というお歌に、国学者の稲垣千頴さまが日本語の作詞をされたものでして明治14年に『小學唱歌集初編』として掲載されました。 西洋の旋律とは思えないほど、本邦の音樂に馴染んでおりますわよね。 まことに不思議ですわ。 この曲を聞きますとなんだか年末の趣がありますけれども、腐草のお庭にはしっかり夏の虫が鳴いておりまして